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誰にも言えない!
第3章 この気持ちは…?



「へ?」







(いきなりどうしたんだろうか)






「だから、ご飯食べに行かないかって!」






前を向いたままいつもどおり無愛想に言うよしくん


だけど心なしか…




(照れてる・・?)




顔が赤いように見えた


夕日のせいなのか分からないけど
確かによしくんの顔が赤くなっている





「え?いつもみたいに家族でってこと?」





私達はよくお買い物に行ったり
ご飯を食べにに行ったりと
家族ぐるみで仲がよかった






そう聞くとよしくんは足を止め
横に居る私の方にぐるっと体の向きを変えた






「違う、二人でだよ」






「え?」




思わぬ答えに声が裏返ってしまう






「だから、俺らだけで行くんだよ」






何をいきなり言い出したんだろう

二人でなんて…

幼馴染なんだから別に普通なんだろうけど
いざそうやって誘われると戸惑ってしまう



唖然としながらよしくんを見上げ、目が合うと
あわてて目をそらされた





(えぇ??

一緒にご飯行こうって誘っておきながら
いつもより素っ気ない…


よしくん、どうしちゃったの…?)





そう困惑していると





「返事は?暇なんだろどうせ」





「し!失礼な!


まあ、予定はないけど…」





「ははっ、じゃあ決定な!

場所どこがいいか考えとけよ」




そうはにかんだような笑顔で
私の頭をくしゃっと撫でた





なんだか普段と違うよしくんに
戸惑いながらも

くすぐったいような気持ちで一緒に家まで帰った






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