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誰にも言えない!
第4章 自分に嘘をついて…



それから私は家に帰り


可愛い服を探した




いつもは着ないような膝丈よりも短い丈の
半袖のワンピース


そのワンピースは花柄でいかにも可愛らしいデザインだ



(あの時は勢いで買ったけど

1回も着てなかったなあ…)



これは文香と出かけたときに買ったもので
文香に薦められて買ったものの着る勇気が出ないで居た



(今度着てみるかぁ)



先生のこと吹っ切れるためにも
思い切るのもいいかもしれないと思っていた






・・・・・・





それから数日が過ぎ


今日は金曜日



その日はよしくんと一緒に下校した





「そういえばどこ行く?」




「そういえば決めてなかったね」




まだどこへ行くか決めていなかった




「どこ行きたいか考えてある?」





「・・・あ、そうだった」





「考えてねーのかよ」




よしくんが笑いながら言う



あの時、よしくんは
私に決めておくように言ってたのに



今週はよしくんのこと考えてなかった

というか、考えられなかった




先生のことで頭がいっぱいで




「じゃあ、いつものとこでいい?」






“いつものとこ”とは、
よく私達の家族がランチに行くお洒落なカフェ

ランチの時間にはケーキバーなんかもあって
カップルやファミリー、女の子同士のお客さんが多い





「うん。そうしよ」





私達はそこへ行くことに決めた





(日曜日は楽しもう

先生のこと忘れられるように…)




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