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誰にも言えない!
第4章 自分に嘘をついて…
そして日曜日…
よしくんが家に迎えに来てくれることになったから
私は家で準備をして待っていた
ワンピースを着て
薄めのカーディガンを羽織る
小さなポシェットにお財布とハンカチを入れて…
胸まである長い髪の毛は
ハーフアップにしてアクセサリーをつけた
胸元が寂しいから
シンプルなネックレスもつけよう
お洒落をしたら少しだけ気がまぎれた
ふと一人であることを意識すると
すぐに先生のことを考えてしまっていた
髪型は崩れてないかなとか
ワンピース似合ってるかなとか
そんなことを考えているうちに家のインターホンの音が聞こえた
「七海ー!芳樹君来てくれたよー!」
1階からお母さんの呼ぶ声がした
「はーい!今行くー!」
携帯もポシェットにしまって
階段を降り、少しヒールの高いサンダルを履いた
玄関を開けると
塀にもたれて立つよしくんの姿があった