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誰にも言えない!
第4章 自分に嘘をついて…



(…わあ)




普段は見ない格好に少しだけ驚いた



白いTシャツに青みがかったパーカー
それにジーパンをはいている




背が高くて細身のよしくんにはよく似合っていた
それに、


いつもよりかっこよく見えた





「おい」





「…っあ!ごめん」





いつの間にか見惚れて居たことに気づき
頬が熱くなった





「いくぞ」




よしくんはぶっきらぼうに進行方向を向いたまま言った
背の高いよしくんの顔はよく見えなかったけ

というよりむしろ
私にみられないように顔を背けていたようにも見えた






それから少し歩いてバス停でバスを待つ



その間も歩いている間も
なんだか気まずい時間が流れた





「「・・・・・」」





いつもならもっと話せるのに
緊張してあまり話せない







「あのさ…」





そのときポツリと、よしくんが呟くように言った





「珍しい格好してるな…」




少しの間をあけて
何を言うのかと思ったら素っ気無くそんなことを言ってきた





「何よ、だめだった?」




似合ってないのかなと言う心配と
そんな風にいわなくてもいいのにと
少しむっとした気持ちで言った



すると…





「別に…

その、いいと、思う・・」






よしくんは顔を真っ赤にさせて言った



「それ褒めてるの?」







そう聞くとよしくんはぷいっとそっぽを向いて








「可愛いって言ってんだよ」






と、そう言った






「ふふふ」





気恥ずかしい気持ちと
照れるよしくんが可愛くて口元が緩む





「なんだよ」



「いや?なんでもー」





そう言うとよしくんが
私の頭をぽんっと叩いた



よしくんが私に可愛いって言うなんて
びっくりしたしドキドキしたけど
少し、嬉しかった







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