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誰にも言えない!
第6章 内緒の関係


恥ずかしくなり顔を背けた瞬間に
時計が目に入ってきた





“6時20分”




下校時間まであと10分だった






私はよしくんを一人きりで待たせてることを思い出し
慌てて先生に言った





「あ!先生!そういえば私よしくんのこと待たせてました!」





先生はその言葉に少し眉を寄せる

その表情は不機嫌そうにも見える





「芳樹と、帰るのか?」





「多分、この時間だとそうなると思いますけど…」





「そっか…」




先生は立ち上がり演習室の鍵を手に取った




そしてふっとため息をつき苦笑い気味に言った




「何を考えてるんだ俺は…

そうだな、じゃあ行くか」




前半の言葉は私には何を言ったのか聞き取れなかったが
先生の諦めたような表情に何だか残念な気持ちになった




(本当はもっと一緒に居たいけど…



よしくんにちゃんと伝えなきゃ)







私も立ち上がり
演習室の入り口のドアへと向かった




先生が先にドアの前に立つと
私をぎゅっと強く抱きしめた







「この部屋を出たら、いつも通りな」





低い声で言う先生に
私は静かに頷いた







「先生」







「ん?」




私は先生の腕の中で掠れた声で言った






「先生好きです」






私の言葉に先生は優しく笑い







「俺もだよ」






そう言って、優しくキスをした







それから名残惜しそうにお互い体を離し
ドアを開け

演習室を出た





長い廊下を歩き
先生は階段を降り、私は角を曲がる





「じゃあ、気をつけて帰れよ」




「はい、先生も」





そう言って手を振り
階段を降りる先生を見送った





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