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誰にも言えない!
第6章 内緒の関係


廊下を進み
教室の前で立ち止まる





深呼吸をして教室のドアを思い切って開ける






誰も居なくなった教室の奥に
こちらを向くよしくんの姿があった






「お、七海お疲れ」







私がただ数学を教えてもらっていたと思っているよしくんは
笑顔で私を見ている






「お、お疲れ」





私も動揺を悟られないように笑顔で答えた






「もうこんな時間だし帰るか」






よしくんはそう言って鞄に教材や筆記用具をしまう
私も自分の教室に戻って荷物をまとめた







廊下に出るとよしくんが待っていて
一緒に歩きながら玄関へ向かう






(話は学校から出てからにしよう)






そう心に決めながら



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