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誰にも言えない!
第6章 内緒の関係
七海と別れてから
芳樹は信号待ちをしながら背負っていたリュックサックに
パスケースをしまおうと後ろを向いた
すると視界に飛び込んできたのは
「ん…?」
一台の車に乗り込もうとする七海だった
(七海…?
友達って年上の人だったのか?)
そう思うがその車には見覚えがあった
(どっかで見たことあるんだよなあの車…)
その車をどこで見たのか考えを巡らせる
(塾か、あのデパートの駐車場か?)
どの場所を考えてもピンと来るところは無い
(いや…、まさかな…)
芳樹は一つの場所を思い出し
だけどそれは有り得ないと思考を止めた
そしていつの間にか変わっている信号を見て我に返り
塾へと向かって歩みを始めた