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誰にも言えない!
第6章 内緒の関係


先生の車には静かな音楽が流れている


どこかで聴いたことがあるような洋楽




車に乗ると
なんだか緊張してしまっていつも通りに話せない





今日は天気がいいですねとか暑いですねとか
とりとめもない会話をしているうちに
車が、あるアパートの前で止まった





「ここだよ」





レンガの塀のあるコンクリート造りのアパート

静かなところにあって人通りも少ない







私は先生に続いて車を居り
玄関へと向かった




先生が玄関の鍵を開け中へ入る


物の置かれていない広い玄関




「お邪魔します…」




靴を脱ぎそろえて部屋の中へと向かった



リビングのドアを開けると

広すぎず狭すぎない居心地のよさそうな空間が広がった


柔らかい生地のソファや木のテーブル
奥にはパソコンのデスクとベッドが並んでいる



清潔感や温かみの感じられる部屋だ





「どうした?ソファ座っていいぞ?」





「あ、お邪魔します…」





これが先生の部屋なんだと思うと
ドキドキしてしまう




私はゆっくりとソファに座り
クッションを抱え込んだ




(先生の匂いがする…)





先生の優しい安心するような香りがふわっと漂う




クッションを抱きかかえていると
先生がお茶をいれてきてくれた



先生も私の隣に座り
私の肩をぐっと抱き寄せた




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