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彼女はボクに発情しない
第10章 恋する乙女のための小夜曲
☆☆☆
「え?・・・君、大丈夫?」

私がぶつかったのは大学生くらいの青年だった。私が腰を抜かしたようになったので慌てていた。

「立てる?どこか痛む?」

おそらく優しい人なのだろう。私が首をふると、少し安心したように、手を差し伸べて、もう一度起こそうとしてくれた。しかし、『発情』が始まってしまった私にとって、この接触は毒以外の何物でもない。

たくましい男性の手の感触、肌から伝わる体温、私にかけられる声。そして、ちょうど悪いことに座り込んだ私の目の前にその男性の股の部分がある。
普段ならなんともないのだろうが、『発情』により、著しく敏感になった私の嗅覚は、そこに精液の匂いを嗅ぎ取ってしまう。

これら全ての刺激が私の発情のフェーズを著しく推し進める。

ズクズクとお腹の中が疼く。視界が狭まり、頭がピンク色のモヤで包まれたようになる。
ふわふわとした高揚感に似た興奮状態。
私の秘所からはすでにじわりと愛液がしみてきていた。

嘘・・・こんなに早く身体の自由が効かなくなるなんて。

とにかく、まだ理性が残っているうちに、この場を離れなくてはいけない。
「ごめんなさい。大丈夫です」

なんとか言葉を口にした。しかし、立ち上がろうとするが、足に力が入らない。中途半端に立ち上がった状態で、腰砕けになってしまい、その男性に抱きつくような形なってしまった。

ああ・・・ホシイ・・・

途端に鼻腔を突く強い男性の香気が、私の理性を吹き飛ばす。頭の中でパチリとスイッチが入った。
そのまま、私はその男性の首に手を回し、身体をぐっと押し付ける。息が荒く、そして、熱くなっていく。
陽太に言わせると、体臭や目つきも変わるという第3フェーズ。

私の全てがより蠱惑的に、より淫靡になっていく。
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