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彼女はボクに発情しない
第11章 眠れぬ夜の間奏曲
☆☆☆
行ってしまった。

せっかくルリちゃんが私のために一生懸命、考えてくれたのに。
ありったけの勇気を出して、頑張ったのに。

高山くんは、電話の音一つでアッサリと私のそばから居なくなってしまった。

ひゅーん、どーん

最初の花火が上がる。本当はあなたと一緒に見上げていたはずなのに。
一瞬、夜空がオレンジに染まり、私の頬に伝う涙を光らせた。

『ごめん』

って、言っていた。私の言葉はちゃんと伝わっていた。
それでも、行っちゃった。多分、彼女のところ、四宮さんのところに。

ルリは大丈夫、なんて言っていたけど、なんとなく予感はしていた。だって、高山くんはずっと、四宮さんを目で追っていたもの。授業中も、お昼休みも、帰るときも。

たしかに一緒に話していることは少なかったけど、いつも四宮さんの近くにいた。そんな二人を私は見ていた。

頬から涙が伝って、落ちた。

覚えていないでしょう?きょとんとした顔していたものね。
実は、私、あなたに高校に入る前にも会ってるんだよ。
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