この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
彼女はボクに発情しない
第11章 眠れぬ夜の間奏曲
☆☆☆
2年生になって、あなたと同じクラスになった。

1年生の頃は二つ結びにしていた髪は、ルリの勧めもありポニーテールにした。根暗な印象になるからと思ってやめていたメガネだったが、アレルギーのせいもありコンタクトが目に合わなかったので、メガネに戻した。

だいぶ外見が変わってしまったせいか、あなたは私のことがどうもわからないみたいだった。

同じ教室で見ていると、あなたのすごさがよく分かった。確かに勉強は出来ないけれど、誰隔てなく明るく接していかれるし、誰に対しても意地悪をしない。別にものすごく気を使っているわけじゃないみたいなのに、誰もがあなたと楽しく話ができる。

私も、あんな風になりたい、と思った。
だから、ずっと、私はあなたを見ていたんだ。

見ていたからこそ、あなたが四宮さんをすごく大事にしていること、痛いほど分かっていた。

☆☆☆
ぼんやり考えている間に、最後の花火が打ち上がる。フィナーレだ。
連続していくつもの大玉が上がり、夜空に大輪の華を咲かせる。

そこここから歓声が上がる。拍手も沸き起こる。

花火・・・終わっちゃった。

ぎゅっと、膝を抱える。

「でも・・・諦めたくないな・・・」

私がほしいものをいっぱい持っている人だから。
初めて、好きになった人だから。

ルリはあきらめが悪いと笑うかな。
それとも、また、手伝ってくれるかな。
少し、一人で泣いたら、また頑張れるかな。

私の恋は、実るのかな。
/274ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ