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彼女はボクに発情しない
第11章 眠れぬ夜の間奏曲
☆☆☆
2年生になって、あなたと同じクラスになった。
1年生の頃は二つ結びにしていた髪は、ルリの勧めもありポニーテールにした。根暗な印象になるからと思ってやめていたメガネだったが、アレルギーのせいもありコンタクトが目に合わなかったので、メガネに戻した。
だいぶ外見が変わってしまったせいか、あなたは私のことがどうもわからないみたいだった。
同じ教室で見ていると、あなたのすごさがよく分かった。確かに勉強は出来ないけれど、誰隔てなく明るく接していかれるし、誰に対しても意地悪をしない。別にものすごく気を使っているわけじゃないみたいなのに、誰もがあなたと楽しく話ができる。
私も、あんな風になりたい、と思った。
だから、ずっと、私はあなたを見ていたんだ。
見ていたからこそ、あなたが四宮さんをすごく大事にしていること、痛いほど分かっていた。
☆☆☆
ぼんやり考えている間に、最後の花火が打ち上がる。フィナーレだ。
連続していくつもの大玉が上がり、夜空に大輪の華を咲かせる。
そこここから歓声が上がる。拍手も沸き起こる。
花火・・・終わっちゃった。
ぎゅっと、膝を抱える。
「でも・・・諦めたくないな・・・」
私がほしいものをいっぱい持っている人だから。
初めて、好きになった人だから。
ルリはあきらめが悪いと笑うかな。
それとも、また、手伝ってくれるかな。
少し、一人で泣いたら、また頑張れるかな。
私の恋は、実るのかな。
2年生になって、あなたと同じクラスになった。
1年生の頃は二つ結びにしていた髪は、ルリの勧めもありポニーテールにした。根暗な印象になるからと思ってやめていたメガネだったが、アレルギーのせいもありコンタクトが目に合わなかったので、メガネに戻した。
だいぶ外見が変わってしまったせいか、あなたは私のことがどうもわからないみたいだった。
同じ教室で見ていると、あなたのすごさがよく分かった。確かに勉強は出来ないけれど、誰隔てなく明るく接していかれるし、誰に対しても意地悪をしない。別にものすごく気を使っているわけじゃないみたいなのに、誰もがあなたと楽しく話ができる。
私も、あんな風になりたい、と思った。
だから、ずっと、私はあなたを見ていたんだ。
見ていたからこそ、あなたが四宮さんをすごく大事にしていること、痛いほど分かっていた。
☆☆☆
ぼんやり考えている間に、最後の花火が打ち上がる。フィナーレだ。
連続していくつもの大玉が上がり、夜空に大輪の華を咲かせる。
そこここから歓声が上がる。拍手も沸き起こる。
花火・・・終わっちゃった。
ぎゅっと、膝を抱える。
「でも・・・諦めたくないな・・・」
私がほしいものをいっぱい持っている人だから。
初めて、好きになった人だから。
ルリはあきらめが悪いと笑うかな。
それとも、また、手伝ってくれるかな。
少し、一人で泣いたら、また頑張れるかな。
私の恋は、実るのかな。