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彼女はボクに発情しない
第16章 愛しき人を想う独奏曲
ショーツの上から、秘所の上付近をクリクリと右手の人差し指の腹で撫でる。円を描くようにするとなんだかふわりとしたような気持ちよさがある。
左手が自然とシーツを握りしめる。身体に知らない間に力が入ってきていた。

「ん・・・んん・・・」

今まで感じたことがないような身体の奥から湧き上がるような感覚。自分の体が変になってしまうのではないかと一瞬怖くなる。

でも・・・でも・・・あの四宮さんのようになってみたい。
その好奇心の方が勝り、指を動かし続ける。
徐々にゾワゾワとした感覚が強くなる。

ああ・・・何か・・・何か来そう・・・。

自分が一番気持ちがいいと思える速さ、強さで指を動かす。いつしか、人差し指だけではなく、中指も使って、二本の指の腹で刺激をしていた。
円を描く速さも早くなっていく。

「・・・んっ!」

ぴくんと腰が跳ねる。身体に一瞬力がぐっと入って、そのままストンと脱力した。

今の・・・今のが、そうなの・・・かしら?

身体がじわりと温かく、とてもリラックスできる。
とっても幸せな感じだ。

もし、今、高山くんに抱きしめてもらえたら、きっと深く、深く満足できるだろう。

こんな感覚を四宮さんはいつも感じているの?
なんだか、それは、とても羨ましいことだった。

弱いながらも初めてのオーガズムを感じ、私の意識はふわりふわりと闇に落ちていく。そのまま、気持ちの良い、眠気に包まれていく。

いいなあ・・・私も・・・、私も、高山くんに・・・
私も・・・してほしい・・・。

でも、高山くんの彼女は四宮さんで・・・。
お互いにあんなに深く愛し合っていて。
あれじゃあ、私の入り込む隙なんて、端からなかったんだ・・・。

エクスタシーの余韻が、体の中でじわりと涙に変わる。
目からゆるゆると温かい涙がこぼれた。

初恋が・・・終わってしまった。

暗い部屋の中、溢れる涙をそのままに、私はいつの間にか深い眠りに落ちていった。
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