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彼女はボクに発情しない
第17章 恋敵協奏曲
「ちょ・・・待って・・・深い仲って?」
どういう意味?尋ねると、彼女の顔がみるみる朱に染まる。
「ご・・・ごめんなさい。見る気はなかったのだけど・・・あの、その・・・ゆかたコンテストの後、神社の森で・・・」
その言葉だけで十分だった。頭をガツンと殴られたような衝撃が走る。
心臓がどきんと高鳴り、カッと頭に血が上るのがわかる。
彼女は見てしまったのだ。『発情』した私の姿を。そして、よりによって陽太に性処理をされているところを。
「あ・・いや・・・でも・・・そ・・・それは」
言葉にならない。説明しようがない。
「いいんです。私が悪いんです。二人がそういう仲だって知っていたら、あんなこと・・・」
笹本さんは目にいっぱい涙をためていた。笹本さんの余裕がなさそうな表情が、逆に私を落ち着かせた。『あんなこと』というのは陽太とのデートを取り付けたルリとの作戦のことだろう。
違うんだけど・・・違わないけど、違うんだ・・・。
気持ちは落ち着いてきたが、頭は混乱したままだ。彼女は私が陽太と付き合っていると誤解して、手を引こうとしている。でも、本当はそうじゃなくて、でも、多分、普通に付き合っている高校生男女よりは進んだ(?)関係で・・・あーもう!わけわからない!!
「とにかく!ごめんなさい。私、高山くんにも謝ります!」
そう言い残すと、逃げるように教室から走り去ってしまった。
どういう意味?尋ねると、彼女の顔がみるみる朱に染まる。
「ご・・・ごめんなさい。見る気はなかったのだけど・・・あの、その・・・ゆかたコンテストの後、神社の森で・・・」
その言葉だけで十分だった。頭をガツンと殴られたような衝撃が走る。
心臓がどきんと高鳴り、カッと頭に血が上るのがわかる。
彼女は見てしまったのだ。『発情』した私の姿を。そして、よりによって陽太に性処理をされているところを。
「あ・・いや・・・でも・・・そ・・・それは」
言葉にならない。説明しようがない。
「いいんです。私が悪いんです。二人がそういう仲だって知っていたら、あんなこと・・・」
笹本さんは目にいっぱい涙をためていた。笹本さんの余裕がなさそうな表情が、逆に私を落ち着かせた。『あんなこと』というのは陽太とのデートを取り付けたルリとの作戦のことだろう。
違うんだけど・・・違わないけど、違うんだ・・・。
気持ちは落ち着いてきたが、頭は混乱したままだ。彼女は私が陽太と付き合っていると誤解して、手を引こうとしている。でも、本当はそうじゃなくて、でも、多分、普通に付き合っている高校生男女よりは進んだ(?)関係で・・・あーもう!わけわからない!!
「とにかく!ごめんなさい。私、高山くんにも謝ります!」
そう言い残すと、逃げるように教室から走り去ってしまった。