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彼女はボクに発情しない
第17章 恋敵協奏曲
「笹本さんも、陽太が好きなんでしょ?私も好き。大好き。だからかな。嘘つきたくなかった。もし、黙っていたら、私、後悔しそうだって思った。」
「そんな・・・。」
「私達、条件同じなの。私、陽太の気持ち聞いたことないし、大体、こんな変な病気で、自信もなくて・・・。だから、笹本さん・・・優子ちゃんが羨ましかった。」
「え・・・なんで・・・羨ましい?」
「まっすぐ陽太に『好き』って言えるのが、正直言って羨ましかった。そして・・・だから、あなたには負けたくないって、思った。」
あー言いたいこと言って、スッキリした!
私は立ち上がるとぐっと伸びをする。
優子ちゃん、って呼んでいいかな?優子ちゃんは鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔をしている。そりゃそうよね。そんな病気だなんてびっくりだよね。
「絶対負けないんだから!私は陽太が世界で一番好きなんだから!」
ニッと笑う。
優子ちゃんも負けじと立ち上がった。
「わ・・・私だって!初恋で、すっごく、すっごく好きで、ずっと見ていたんだから」
そうなんだ、初恋なんだ。
「じゃあ、私達、同じだね。」
手を差し伸べる。彼女も私の手を握った。互いに握手をする。
「じゃあ、私達、同志ってことだね」
なんか、話の流れで妙なことになったが、結果的にこうして腹蔵なく話せる女友達ができたのは、ちょっと嬉しい気もした。
だけど、嬉しいのも束の間だった。次に彼女が放った言葉で、私は天地がひっくり返ったのではないかと思うほどの衝撃を受けることになる。
「もしも・・・もしも、私と四宮さんのスタートラインが一緒と言うのなら・・・」
ごにょごにょごにょ・・・。
彼女は私にある勝負を持ちかけてきたのだ。
「えええ!」
「だって、四宮さん・・・奏ちゃんが言ったんですよ。『私達は平等』って」
「いやでも・・・でも・・・えと、だけど、だったら・・・」
ごにょごにょごにょ・・・。
私もある条件を出した。
彼女は顔を真っ赤にして、小さく頷いた。
だって・・・しょうがないじゃない!
「そんな・・・。」
「私達、条件同じなの。私、陽太の気持ち聞いたことないし、大体、こんな変な病気で、自信もなくて・・・。だから、笹本さん・・・優子ちゃんが羨ましかった。」
「え・・・なんで・・・羨ましい?」
「まっすぐ陽太に『好き』って言えるのが、正直言って羨ましかった。そして・・・だから、あなたには負けたくないって、思った。」
あー言いたいこと言って、スッキリした!
私は立ち上がるとぐっと伸びをする。
優子ちゃん、って呼んでいいかな?優子ちゃんは鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔をしている。そりゃそうよね。そんな病気だなんてびっくりだよね。
「絶対負けないんだから!私は陽太が世界で一番好きなんだから!」
ニッと笑う。
優子ちゃんも負けじと立ち上がった。
「わ・・・私だって!初恋で、すっごく、すっごく好きで、ずっと見ていたんだから」
そうなんだ、初恋なんだ。
「じゃあ、私達、同じだね。」
手を差し伸べる。彼女も私の手を握った。互いに握手をする。
「じゃあ、私達、同志ってことだね」
なんか、話の流れで妙なことになったが、結果的にこうして腹蔵なく話せる女友達ができたのは、ちょっと嬉しい気もした。
だけど、嬉しいのも束の間だった。次に彼女が放った言葉で、私は天地がひっくり返ったのではないかと思うほどの衝撃を受けることになる。
「もしも・・・もしも、私と四宮さんのスタートラインが一緒と言うのなら・・・」
ごにょごにょごにょ・・・。
彼女は私にある勝負を持ちかけてきたのだ。
「えええ!」
「だって、四宮さん・・・奏ちゃんが言ったんですよ。『私達は平等』って」
「いやでも・・・でも・・・えと、だけど、だったら・・・」
ごにょごにょごにょ・・・。
私もある条件を出した。
彼女は顔を真っ赤にして、小さく頷いた。
だって・・・しょうがないじゃない!