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彼女はボクに発情しない
第18章 誘惑のポルカ
【Temptation Polka】

夏期講習が続いている。
奏の夏期講習中、『護衛』のために一緒に行くことにしたが、結構きつい。学校以外で勉強するのって疲れる・・・。それに、予備校の授業は学校とは一味違い、詰め込み方が激しい。

ああ・・・しんどい。

それでも、学校生活と違い、毎日、奏と並んで予備校まで行けるのはとても嬉しいことでもあった。

しかし、妙なこともある。
優子と奏二人から同時に『一緒に帰りましょう』と言われた日から、予備校最寄りの駅につくと、必ず優子が待っているのである。

奏と優子が軽く手を振り合わせながらにこりとすると、奏はボクの右に、優子が左につき、そのまま予備校まで一緒に行くのが日課になっていた。

心なしか、優子の距離はボクに近く、この状態になると奏の距離も近くなる。時々肘が二人のおっぱいに当たるし、何より、左右から女の子のいい匂いがしてくる。ボクとしてはドキドキするやらなんやらで大変である。

それに、奏は超美人だし、優子も可愛らしい顔立ちをしているし、おっぱいが大きい。そんな二人に挟まれているので、気のせいかもしれないが、周囲の男子の視線が痛い。

帰りも同じだ。奏と優子が一緒に降りてきて、朝と同じ様にボクをサンドイッチして3人で最寄り駅まで歩くことになる。
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