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彼女はボクに発情しない
第19章 キスに焦がれる輪唱曲
「今日の映画はね。これなんだー」
ぴらっと優待券を見せてくれる。今、上映中のサスペンスだが、ホラー色が強い作品だ。こういうの好きなの?
「怖いの結構好きなんだけど、一人だとちょっと・・・。だから・・・陽太くんと一緒に来たかったの」
頼りにしているから、と。

え・・・そ、そうかな・・・そんなに頼りになる、ボク?

オムレツ屋さんは非常にリーズナブルで美味しかった。
ボクはチーズ入り、彼女はホワイトソースのものにしていた。美味しいパンがついていて、とてもよかった。彼女いわく、「ルリとこの間来て、美味しかったから、陽太くんと来たかった♡」だそうだ。

公開してからしばらく経っている作品だったので、特に席の予約はしていないということだった。なので、映画館には少し早めに行くことにした。

この間に引き続き、またまた優子と映画館に来くることになってしまった。

今日、出掛けに思わず鼻歌を歌っているのを妹の風香に聞きとがめられたのが思い出される。
『何?そんなウキウキしてどこ行くわけ?デートじゃあるまいし』
などと言う。我が妹ながら、兄のことをよく分かってる。

だが!今日は違うのだよ、君。

『ふっふっふ・・・。兄にもな、来たんだよ、モテ期ってやつかな?はーっはっはっは!!』
思わずそっくりかえりそうなほど胸を張ってしまい、妹に非常にバカにされたような顔をされたが、まあいい。なんか、思った以上にモテている!

発券機で席を選ぶと、上映までの時間は特にすることがない。映画館に付属のショップを覗いたり、ポップコーンのラインナップを眺めたりして過ごす。
「ねえ、陽太くん!こっち来て」
優子が呼ぶので行ってみると、ちょっと離れた所に眺望の良いところがあった。ソファもあり、ここでゆっくり映画開始まで待てるようだ。
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