この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
彼女はボクに発情しない
第19章 キスに焦がれる輪唱曲
ピ・ピ・ピ
と秒を刻むカウントダウンが始まり、最後に「ピーン」という音とともに、各車が爆音を上げてスタートを切る。音が四方八方から降ってくるようで、これもリアルですごい。
車はすぐに街を越えて砂漠地帯に突入する。砂漠からはナビが必要だ。そして、ここからは各車が別の車両を攻撃してもいいことになっている。(これは当然本当のダカールラリーではダメだろう。)
「あ!陽太、もうすぐ左。あ!あそこ、あそこ!!別のやつがいる!」
奏が手元のスイッチを操作する。ボクらの車両の両脇からマシンガンが飛び出し、照準モードに入る。
「どりゃー!!!」
奏が女子としてはどうかという雄叫びを上げながら別車両を攻撃する。奏の腕がいいのか、見事に命中し、その車両はくるくるとスピンして、砂漠の丘陵を転がり落ちた。
おそらく、すぐに復帰は難しいだろう。
「よし!」
至って満足そうだ。こんな楽しそうな奏を見るのはいつぶりだろう?なんか、昨日の優子とのデートとは別の意味で来てよかった。
砂漠の丘陵地帯をボクらの車両は軽快に進む。少し盛り上がったところを通り過ぎると座席がバウンドするように跳ねるのもとてもリアルで楽しい。
ボンと跳ねると「きゃっ」と奏が小さい悲鳴を上げる。
可愛いなぁ・・・、もう。
こんなわけでボクと奏のコンビは割と優秀だったようで、このゲームを8台中、第2位でクリアした。1位だと他のゲームで使えるポイントがもらえたようだったので残念だったが、十分楽しめた。
よいしょっ、っとブースから降りる。そして、なんの気なしにふと手を差し伸べてしまう。そうしてから『しまった』と思った。ちっちゃい頃のクセでつい奏に普通に手を伸ばしてしまった。
調子に乗んな!と言われるかと思いきや、あにはからんや、奏は素直にその手をとってブースから降りた。奏の手を握るというのは彼女が発情したタイミング以外ではなかなかないことなので、それだけでちょっとドギマギしてしまう。
ボクが意識し過ぎなのかな?
と秒を刻むカウントダウンが始まり、最後に「ピーン」という音とともに、各車が爆音を上げてスタートを切る。音が四方八方から降ってくるようで、これもリアルですごい。
車はすぐに街を越えて砂漠地帯に突入する。砂漠からはナビが必要だ。そして、ここからは各車が別の車両を攻撃してもいいことになっている。(これは当然本当のダカールラリーではダメだろう。)
「あ!陽太、もうすぐ左。あ!あそこ、あそこ!!別のやつがいる!」
奏が手元のスイッチを操作する。ボクらの車両の両脇からマシンガンが飛び出し、照準モードに入る。
「どりゃー!!!」
奏が女子としてはどうかという雄叫びを上げながら別車両を攻撃する。奏の腕がいいのか、見事に命中し、その車両はくるくるとスピンして、砂漠の丘陵を転がり落ちた。
おそらく、すぐに復帰は難しいだろう。
「よし!」
至って満足そうだ。こんな楽しそうな奏を見るのはいつぶりだろう?なんか、昨日の優子とのデートとは別の意味で来てよかった。
砂漠の丘陵地帯をボクらの車両は軽快に進む。少し盛り上がったところを通り過ぎると座席がバウンドするように跳ねるのもとてもリアルで楽しい。
ボンと跳ねると「きゃっ」と奏が小さい悲鳴を上げる。
可愛いなぁ・・・、もう。
こんなわけでボクと奏のコンビは割と優秀だったようで、このゲームを8台中、第2位でクリアした。1位だと他のゲームで使えるポイントがもらえたようだったので残念だったが、十分楽しめた。
よいしょっ、っとブースから降りる。そして、なんの気なしにふと手を差し伸べてしまう。そうしてから『しまった』と思った。ちっちゃい頃のクセでつい奏に普通に手を伸ばしてしまった。
調子に乗んな!と言われるかと思いきや、あにはからんや、奏は素直にその手をとってブースから降りた。奏の手を握るというのは彼女が発情したタイミング以外ではなかなかないことなので、それだけでちょっとドギマギしてしまう。
ボクが意識し過ぎなのかな?