この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
彼女はボクに発情しない
第5章 保健室のブルース
あーそれにしてもだるい・・・。

「オッス!陽太!!なんか元気なくね?」
こいつは同じクラスの弦次、霧島弦次という男だ。まあ、友達だ。
「ああ・・・若干、風邪気味だ」
「それはそうとさ」
弦次は構わず続ける。ボクの風邪気味という言葉はどこに消えた?なぜ喋らせた?
「優子とルリとでカラオケ行かね?ってなってんだけど、お前も来ねえ?」
弦次が言うと、わらわらと笹本優子と、大槻ルリが寄ってくる。この二人は仲がとても良い。そして、ついでにノリもいい。
「高山くん来てくれるよね!?金曜日なんだけどさ!」
これはルリ。ショートボブで、若干薄い化粧をしている。可愛らしい女子だ。
「久しぶりにカラオケ行こってことになって・・・。高山くん来てくれると嬉しいな・・・」
これは優子。ポニーテールで一見スポーティーでありながら、実はおっとり系メガネ女子である。そして、この子、胸が大きい。

いや、だから、風邪気味だっつーの。そんなボクにカラオケやれってか。

言おうとしたが、弦次としてはボクが来ないと困るんだろう。なにせ、弦次はルリ狙いだ。ルリちゃんと遊びたいが、女2、男1では無理がある。なのでボクを誘ったーというわけだろう。迷惑なやつ・・・とは思うが、しょうがない、これも友達のよしみか・・・。
そっとため息をひとつ。
「まあいいけど・・・」
ヤッター!と手をたたき合う優子とルリ。目に見えてホッとした顔をする弦次。
あ、でも・・・。
「四宮さんも一緒に誘っていい?」
弦次はあからさまに嫌な顔をする。優子とルリも若干困ったように目配せをする。んーっと少し唸って、弦次が言う。
「お前はいいかもしれないけどなあ。四宮さんと同じ中学だったし、幼馴染なんだろ?でも、俺らにとっては・・・なあ・・・」
三人が顔を見合わせる。流れる微妙な空気。

「あたしらなんかと遊んでくれるかな?」
ルリが言う。
「なんか、近づきがたいっていうか・・・。」
優子もまた。この二人は2年から初めて奏と同じクラスになってので、なおさら近づきがたさが増しているようだ。
/274ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ