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彼女はボクに発情しない
第21章 愛しき夏の日々の舞曲
【Siciliana of the beautiful summer days】

「いやん♡イクっ!イクっ・・・!ああ!!」

オマンコに挿れられたバイブレーターが私の子宮口を巧みに刺激してくる。その刺激であっという間に私は高められ、そして絶頂を迎えた。
お腹の奥がきゅんきゅんとし、背筋を快感が昇ってくる。脳髄まで達してスパークすると、私は立ったまま身体を弓なりにして、ビクビクと全身を震わせた。

視界が滲み、心地よい虚脱感が全身を覆う。

ああ・・・いいよぉ・・・。

駅近のモール、誰でもトイレの中、私は陽太に性処理をされていた。
陽太が後ろからギュッと抱きしめてくれているのが、とても心地良い。仕方がないことなのだが、口は相変わらずタオル地のハンカチでしっかりと押さえられ、声が外にもれないようにされている。

私の力がフッと抜けると、それに合わせて陽太も徐々に力を抜いていった。

本当は、このまま抱きしめていてほしい・・・いいや、むしろ私が抱きしめたい。
そう思ってしまうが、さすがにこの状況では言えない。

このときの私の格好はというと、上半身こそレモン色のタンクトップに薄く縦ストライプの入ったシャツを身に着けているものの、下半身は靴下のみであり、かつ、アソコからあふれでた愛液が太ももをしとどに濡らしているという、とてもじゃないけど人様にお見せできるような姿ではない。
『陽太!今日も気持ちよかった♡抱きしめて!』
なんて言った日には淫乱女まっしぐらである。

「だ・・・大丈夫?奏?」

恐る恐るタオルハンカチを口から外し、心配そうに声をかけてくれる陽太。それだけで、とても安心した。
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