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彼女はボクに発情しない
第21章 愛しき夏の日々の舞曲
「うん・・・ありがとう」
トイレの中で後ろから抱きしめられ、顔も見ないままで言っているので、大層妙な感じだが、お礼を言った。

以前は、性処理直後は恥ずかしさのあまり、陽太にはすぐに出ていくように言っていたのだが、最近は、こうしてお礼を言えるようになった。

私が自分一人でしっかり立てることを確認し、陽太がそっと身体を引き離す。温かい陽太の体温が離れてしまい、それがなんだかすごく残念に思える。

この間の『おでこにキス事件』以来、私は陽太のことがより一層好きになってしまい、こんな風に気持ちよくイカされてしまった後は特に、その気持が強くなる。

ちらっと陽太の方を見る。
陽太は私の視線に気づかず、今、私のアソコを犯していたバイブレーターを水洗いし、性処理用具入れにしまっていた。

私も、し・・・下着、着なきゃだよね。

頭を軽く振り、気持ちを切り替える。いけない、いけない。下半身を丸出しにした状態で陽太に見惚れるところだった。

いそいそと脱ぎ散らかしたショーツを履き、パンツを身につける。
今日も陽太が来るまでの間にオナニーをしてしまった。手もベタベタなので洗わせてもらう。

その間も陽太はシューッと部屋に消臭スプレーを撒くなど、事後処理をしてくれている。手慣れたものだ。
「ん?何?」
しまった。また、陽太をじっと見てしまった。視線に気づいた陽太がキョトンとした顔で尋ねてくる。

「あ・・・ううん、なんでもない」

慌てて言い繕うが、なんだかぎこちない。
そう、ぎこちないのだ。この間から、なんとなく。

陽太が好きだと自覚して、こうして性処理されるのに対して前より抵抗があるのは事実だ。ただ、反面、すごくすごく、恥ずかしいけど、気持ちいいとも感じてしまっている自分がいる。

そんなこと、陽太には口が裂けても言えない。
そして、言えない分だけ余計にもどかしい。それが、こうして態度に出てしまっている。
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