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彼女はボクに発情しない
第22章 陽気な家族のための小舞曲
☆☆☆
午前中、まだ元気のあるうちに頭を使う数学の演習に取り掛かる。ただ、陽太は数学になかなか強い苦手意識があり、わからないだとか、もうダメ!などと言ってなかなか進まない。
「ちょっと!陽!いいかげんにしなさいよね。奏お姉ちゃん困ってるじゃん」
風香ちゃんが言う。
「うるさいな・・・。大体、なんでお前がここにいるんだよ!」
そう、風香ちゃんも何故か陽太の部屋にきて、一緒に勉強をしているのである。私達二人は床に置いた平机で、風香ちゃんは普段陽太が使っていると思われる学習机で勉強している。
「いいじゃない!私だって奏お姉ちゃんに勉強教わりたいもん」
まあ、いいけど・・・。いいんだけど、ちょっと、二人きりになれないのは、ほんのちょっとだけど、残念な気もする。
陽太の顔色が青黒くなった頃、やっと、お昼の時間になった。
「陽太ー、風香ー、奏ちゃーんお昼よぉー」
おばさまの声がする。陽太がすがるような目で私のを見つめる。
ため息を一つ。しょうがないなあ・・・。
「じゃあ、お昼にしようか」
少し、陽太の顔に血の気が戻ったように見えた。
午前中、まだ元気のあるうちに頭を使う数学の演習に取り掛かる。ただ、陽太は数学になかなか強い苦手意識があり、わからないだとか、もうダメ!などと言ってなかなか進まない。
「ちょっと!陽!いいかげんにしなさいよね。奏お姉ちゃん困ってるじゃん」
風香ちゃんが言う。
「うるさいな・・・。大体、なんでお前がここにいるんだよ!」
そう、風香ちゃんも何故か陽太の部屋にきて、一緒に勉強をしているのである。私達二人は床に置いた平机で、風香ちゃんは普段陽太が使っていると思われる学習机で勉強している。
「いいじゃない!私だって奏お姉ちゃんに勉強教わりたいもん」
まあ、いいけど・・・。いいんだけど、ちょっと、二人きりになれないのは、ほんのちょっとだけど、残念な気もする。
陽太の顔色が青黒くなった頃、やっと、お昼の時間になった。
「陽太ー、風香ー、奏ちゃーんお昼よぉー」
おばさまの声がする。陽太がすがるような目で私のを見つめる。
ため息を一つ。しょうがないなあ・・・。
「じゃあ、お昼にしようか」
少し、陽太の顔に血の気が戻ったように見えた。