この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
彼女はボクに発情しない
第22章 陽気な家族のための小舞曲
☆☆☆
あれ?なんだか身体がゆっさ、ゆっさと揺れている。
そういえば、今、なにか私、考えてなかったっけ?

そうだ・・・小さい頃、キャンプに一緒に行ったとき、樹に登ったんだ。そのときのことを思い出していたんだった。
今のは、夢かしら?

ああ・・・そう・・・そうだったな。
陽太、ヘビに驚いた私を守ろうとして、飛び降りたんだ。ガタガタ震えるほど怖がっていたくせに。
ありがとう・・・いつも・・・陽太、陽太・・・。

「うん・・・陽太・・・」

「奏、気がついた?」
陽太の声だ。あれ、ここどこ?
自分で歩いているわけではないけど、なんとなく顔に当たる夜気で、外にいるのだとわかった。

「はれ?何れ外にいるの?」
舌がうまく回らない。身体がフワフワしている。まるで、発情しているときのようだ。いや、それとも、私、発情しているのかな?

「大丈夫?水、飲む?」
陽太の声が・・・下から聞こえる?
やっと自分が置かれている状況がわかってきた。私は陽太におんぶされているようだった。

「ここ、ろこ?」
おんぶされるなんて、何年ぶりだろう。すごく、すごく気持ちいい。体の前面に陽太のあったかさを感じるし、顔を陽太の首筋に埋め放題だ。ドサクサに紛れて、チュッと首筋にキスをする。

「公園だよ。憶えてないの?」
陽太が言うが、全く憶えてない。何があったの?
陽太は私をおんぶして、夜の公園を歩いていた。なんで、ここにいるのかについて、私が知っているような口ぶりだけど、心当たりないな・・・。

「おぼえれない」
はあ、と陽太が少しため息をついたような気がする。
むか!なんでよ!こんな可愛い女の子が背中にいるのに、ため息とは何事だ!
ちょっと、むっとしたので、ギュッと更に抱きしめる力を強くする。ええい、罰ゲームじゃ。
/310ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ