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彼女はボクに発情しない
第22章 陽気な家族のための小舞曲
☆☆☆
あれ?なんだか身体がゆっさ、ゆっさと揺れている。
そういえば、今、なにか私、考えてなかったっけ?
そうだ・・・小さい頃、キャンプに一緒に行ったとき、樹に登ったんだ。そのときのことを思い出していたんだった。
今のは、夢かしら?
ああ・・・そう・・・そうだったな。
陽太、ヘビに驚いた私を守ろうとして、飛び降りたんだ。ガタガタ震えるほど怖がっていたくせに。
ありがとう・・・いつも・・・陽太、陽太・・・。
「うん・・・陽太・・・」
「奏、気がついた?」
陽太の声だ。あれ、ここどこ?
自分で歩いているわけではないけど、なんとなく顔に当たる夜気で、外にいるのだとわかった。
「はれ?何れ外にいるの?」
舌がうまく回らない。身体がフワフワしている。まるで、発情しているときのようだ。いや、それとも、私、発情しているのかな?
「大丈夫?水、飲む?」
陽太の声が・・・下から聞こえる?
やっと自分が置かれている状況がわかってきた。私は陽太におんぶされているようだった。
「ここ、ろこ?」
おんぶされるなんて、何年ぶりだろう。すごく、すごく気持ちいい。体の前面に陽太のあったかさを感じるし、顔を陽太の首筋に埋め放題だ。ドサクサに紛れて、チュッと首筋にキスをする。
「公園だよ。憶えてないの?」
陽太が言うが、全く憶えてない。何があったの?
陽太は私をおんぶして、夜の公園を歩いていた。なんで、ここにいるのかについて、私が知っているような口ぶりだけど、心当たりないな・・・。
「おぼえれない」
はあ、と陽太が少しため息をついたような気がする。
むか!なんでよ!こんな可愛い女の子が背中にいるのに、ため息とは何事だ!
ちょっと、むっとしたので、ギュッと更に抱きしめる力を強くする。ええい、罰ゲームじゃ。
あれ?なんだか身体がゆっさ、ゆっさと揺れている。
そういえば、今、なにか私、考えてなかったっけ?
そうだ・・・小さい頃、キャンプに一緒に行ったとき、樹に登ったんだ。そのときのことを思い出していたんだった。
今のは、夢かしら?
ああ・・・そう・・・そうだったな。
陽太、ヘビに驚いた私を守ろうとして、飛び降りたんだ。ガタガタ震えるほど怖がっていたくせに。
ありがとう・・・いつも・・・陽太、陽太・・・。
「うん・・・陽太・・・」
「奏、気がついた?」
陽太の声だ。あれ、ここどこ?
自分で歩いているわけではないけど、なんとなく顔に当たる夜気で、外にいるのだとわかった。
「はれ?何れ外にいるの?」
舌がうまく回らない。身体がフワフワしている。まるで、発情しているときのようだ。いや、それとも、私、発情しているのかな?
「大丈夫?水、飲む?」
陽太の声が・・・下から聞こえる?
やっと自分が置かれている状況がわかってきた。私は陽太におんぶされているようだった。
「ここ、ろこ?」
おんぶされるなんて、何年ぶりだろう。すごく、すごく気持ちいい。体の前面に陽太のあったかさを感じるし、顔を陽太の首筋に埋め放題だ。ドサクサに紛れて、チュッと首筋にキスをする。
「公園だよ。憶えてないの?」
陽太が言うが、全く憶えてない。何があったの?
陽太は私をおんぶして、夜の公園を歩いていた。なんで、ここにいるのかについて、私が知っているような口ぶりだけど、心当たりないな・・・。
「おぼえれない」
はあ、と陽太が少しため息をついたような気がする。
むか!なんでよ!こんな可愛い女の子が背中にいるのに、ため息とは何事だ!
ちょっと、むっとしたので、ギュッと更に抱きしめる力を強くする。ええい、罰ゲームじゃ。