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彼女はボクに発情しない
第22章 陽気な家族のための小舞曲
「陽太・・・ありがろうね。ヘビ、追っ払ってくえて」
あのとき、ちゃんとお礼を言っていなかった気がする。思い出したので、今言おう。
「憶えていたの?」
もちろんだ。陽太はいつも助けてくれる。
「憶えれるよー。みーんな、陽太にしてもらっらこと、みーんな憶えていろ」
「もっと、かっこよく助けたかったんだけどな・・・。いつも、ダメだな、ボクは」
陽太は、カッコ悪いけど、カッコいいよ・・・。
「らい好き・・・」
え?・・・という陽太の声が聞こえた気がしたけど、気のせいかな?
そうだ、聞きたかったこと、今、聞こう。さっきは風香ちゃんいて聞けなかったし。
「あのさ・・・陽太・・・わらし、発情するれしょ?」
「え?あ・・うん・・・」
「陽太、来れくれるれしょ?それで、イカせてくれるれしょ?」
「う・・・うん・・・」
「れね・・・、わらしね・・・わらしはね?そえは、気持ちいくて、いいんらけろ・・・、陽太は・・・陽太は・・・発情した、わたしは・・・いや?・・・きあい?」
「き・・・嫌いじゃないよ」
「そ・・・」
良かった、陽太、嫌いじゃないって。私のこと・・・嫌いじゃないって・・・。
その言葉で胸がいっぱいで、涙が出てきた。次々出てきて、とうとう、寄りかかっている陽太の服にまでぼたぼたと落ちてしまう。
「良かった・・・よかっらよ・・・」
安心したら眠たくなった。
そっと、頭に温かい手が乗った気がした。それは私に小さい頃、お父さんに頭を撫でてもらったことを思い出させた。
あのとき、ちゃんとお礼を言っていなかった気がする。思い出したので、今言おう。
「憶えていたの?」
もちろんだ。陽太はいつも助けてくれる。
「憶えれるよー。みーんな、陽太にしてもらっらこと、みーんな憶えていろ」
「もっと、かっこよく助けたかったんだけどな・・・。いつも、ダメだな、ボクは」
陽太は、カッコ悪いけど、カッコいいよ・・・。
「らい好き・・・」
え?・・・という陽太の声が聞こえた気がしたけど、気のせいかな?
そうだ、聞きたかったこと、今、聞こう。さっきは風香ちゃんいて聞けなかったし。
「あのさ・・・陽太・・・わらし、発情するれしょ?」
「え?あ・・うん・・・」
「陽太、来れくれるれしょ?それで、イカせてくれるれしょ?」
「う・・・うん・・・」
「れね・・・、わらしね・・・わらしはね?そえは、気持ちいくて、いいんらけろ・・・、陽太は・・・陽太は・・・発情した、わたしは・・・いや?・・・きあい?」
「き・・・嫌いじゃないよ」
「そ・・・」
良かった、陽太、嫌いじゃないって。私のこと・・・嫌いじゃないって・・・。
その言葉で胸がいっぱいで、涙が出てきた。次々出てきて、とうとう、寄りかかっている陽太の服にまでぼたぼたと落ちてしまう。
「良かった・・・よかっらよ・・・」
安心したら眠たくなった。
そっと、頭に温かい手が乗った気がした。それは私に小さい頃、お父さんに頭を撫でてもらったことを思い出させた。