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彼女はボクに発情しない
第23章 物想う秋への間奏曲
【Pensive autumn interludes】

「はい、お疲れ様!これでなんとか提出分はクリアよ」
奏の宣言とともに、ボクの電池は完全に切れた。

昔、リングサイドで真っ白になって力尽きるボクサーを描いた某アニメがあったが、気分はあんな感じだ。

燃え尽きた・・・。灰になった、みたいな。

只今の時刻は9月2日(月)の午前3時である。バタリと奏の部屋の平机に突っ伏す。この部屋はボクの部屋と間取りが全く同じだ。違う部屋にいる気がしない。
まあ、奏の部屋なので、僕の部屋よりキレイだし、所々に置いてあるものもなんとなく女の子っぽいし、何より奏のいい匂いがする。

ああ、でも、早く帰らないと・・・。しかし身体を動かそうとしても、重すぎてピクリとも動かない。

あ・・・アカン・・・動けん。
毎年夏休みの最後の日はつらいが、今年は格別だった。何だ、あの激ムズの数学問題集は・・・。

それにしても、奏はこの時間だというのに、なんであんなに元気なんだ?
さっきからにっこにこ、にっこにこしている。ていうか、この夏休み最後の缶詰合宿が始まってからやたらと機嫌がいい。

ただ、機嫌がいいからといって、手を緩めてくれるわけではなく、厳しさは相変わらずだった。
「宿題は自分の力でやるの!」
がモットーなので、答えを直接教えてくれたり、ましてや解答を丸写しすることなどは全く許してくれない。どんなに難しい問題でも、最後まで理解させようとする。

つ・・・辛すぎる・・・。

あ・・今、肩がピクッとなった。

そう言えば、あれ、あのとき、あの「奏酔っ払い事件」のときのあれは何だったんだろう?発情しているときの私は嫌いじゃないかって?
嫌いなわけないだろう。
むしろ、大興奮だわ。

それに、『何度も呼び出してごめん』?
毎日でもいいくらいだわ。
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