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彼女はボクに発情しない
第24章 青嵐の序曲
そう言えば、『この状態を解除するには、”誰かに”イカせてもらうしかない』と言っていなかっただろうか。もしかして、自分一人じゃ、イケないの・・・?

先日、自分でも初めて体験した自慰を思い出す。イケそうでイケないときの感覚はなんとなくだがわかる。切な苦しい感覚がお腹の中にわだかまってしまう感じなのだろう。目の前の奏ちゃんは、私が想像するよりもずっとずっと切羽詰まって、辛そうだ。

本当に、どうしたらいいの・・・?

「ああ・・・優子ちゃん・・・見ないで・・・見て・・・もっと見て・・、イヤ、やめて・・・ああ、ホシイ・・・」

理性と発情の欲望とが心の中でぐちゃぐちゃになっているのか、言っていることが支離滅裂だ。そんな余裕のない様子がますます私を焦らせる。

でも・・・やっぱり・・・陽太くんには・・・。

どうしても、私は陽太くんを呼んできてあげようとは思えなかった。さりとて、これを放置もできない。保健室でこんなにも淫らなオナニーをしていて、いつ、誰が来るかわからない。もし、こんな姿を誰かに見られたら・・・。

「い・・・イカせればいいの?」

自分が・・・してあげればいいのだろうか?緊張で舌がカラカラになり、喉にはりつくようだ。私の言葉に奏ちゃんが秘唇に指をズボズボと出し入れしながら、目を薄っすらと開く。

「そんなこと・・・・。あ・・・も・・・ダメ・・・頭・・・おかしくなる・・・」
うっ、と呻き声を上げ、少しのけぞる。
「もう・・はあ・・はあ・・・♡もう・・お願い・・・優子ちゃん・・・ダメ・・・。奏・・・もう・・・ぐちゃぐちゃで・・・もう・・・気が狂う・・・狂っちゃう・・・オマンコ狂っちゃう・・・♡」

愛液にまみれた手をだらりとたらし、ゆっくりと立ち上がると私の方に歩いてきた。
その鬼気迫る様子に、私は自然と後退る。そして、ついに保健室のベッドまで追い詰められてしまった。

そのまま、黙って覆いかぶさるように奏ちゃんが私にキスをしてくる。
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