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彼女はボクに発情しない
第24章 青嵐の序曲
☆☆☆
学校の中庭の石のベンチにとりあえず並んで腰掛ける。
ふたりとも、息が荒かった。
「あ・・・あの・・・ゆ・・・優子ちゃん?」
奏ちゃんが声を上げる。緊張しているのか、声が裏返っている。
「あ・・・あの・・・その・・・」
なんと言っていいか分からないようだ。言葉を切り、うつむいてしまう。
私だってなんて言っていいかわからない。でも、ずっとこうしているわけにはいかない。
「奏ちゃん・・・あの・・・えっと・・・」
なんて言うべきだろう。ありがとう・・・、違うな。
ごめんなさい?おかしいな・・・。
「今・・・のが・・・発情?」
やっと言葉を絞り出す。奏ちゃんが耳まで真っ赤にしてうなずく。
「ごめん・・・なさい。私・・・ああなると、わけわかんなくなっちゃって・・・、見境なくなっちゃって・・・。あの・・・だから・・・このことは・・・」
内緒にするよ、当然だよ。
「誰にも言わない」
それだけははっきり言った。奏ちゃんはホッとしたようだった。
「私・・・私の方こそ、ごめんなさい」
そうだ、私もやっぱり謝らなきゃ。
「陽太・・・くんを呼んできてあげなくて・・・。だって・・・だって・・・私・・・」
この後はやっぱり言えなかった。陽太くんがあなたをイカせるのが悔しくて、嫉妬して、だから呼べませんでした・・・なんて・・・。
「うん・・・」
でも、奏ちゃんが小さくうなずいたのを見て、なんとなく、気持ちは伝わったのだと思った。その点は、同じ女の子だからだろうか・・・。
同じ女の子、と思った途端、先程、自分が奏ちゃんの舌や指でイカされてしまったときのことを思い出してしまった。
「あ・・・えと・・・私が・・あの・・イッちゃったのも・・・」
顔が紅潮するのを感じる。とてもじゃないけど、今は奏ちゃんの顔を見れない。
「え・・・あ・・・私の方こそ・・・変なことして・・・ごめんなさい。」
奏ちゃんの言葉も尻すぼみになる。
いや・・・気持ちよかったんだけど・・・すごく。でも、恥ずかしい。
恥ずかしさにとてもじゃないけど、耐えられなかった。
「ご・・・ごめんなさい。今日は・・・私・・・帰るね」
なので、逃げるように、私はその場を離れた。
学校の中庭の石のベンチにとりあえず並んで腰掛ける。
ふたりとも、息が荒かった。
「あ・・・あの・・・ゆ・・・優子ちゃん?」
奏ちゃんが声を上げる。緊張しているのか、声が裏返っている。
「あ・・・あの・・・その・・・」
なんと言っていいか分からないようだ。言葉を切り、うつむいてしまう。
私だってなんて言っていいかわからない。でも、ずっとこうしているわけにはいかない。
「奏ちゃん・・・あの・・・えっと・・・」
なんて言うべきだろう。ありがとう・・・、違うな。
ごめんなさい?おかしいな・・・。
「今・・・のが・・・発情?」
やっと言葉を絞り出す。奏ちゃんが耳まで真っ赤にしてうなずく。
「ごめん・・・なさい。私・・・ああなると、わけわかんなくなっちゃって・・・、見境なくなっちゃって・・・。あの・・・だから・・・このことは・・・」
内緒にするよ、当然だよ。
「誰にも言わない」
それだけははっきり言った。奏ちゃんはホッとしたようだった。
「私・・・私の方こそ、ごめんなさい」
そうだ、私もやっぱり謝らなきゃ。
「陽太・・・くんを呼んできてあげなくて・・・。だって・・・だって・・・私・・・」
この後はやっぱり言えなかった。陽太くんがあなたをイカせるのが悔しくて、嫉妬して、だから呼べませんでした・・・なんて・・・。
「うん・・・」
でも、奏ちゃんが小さくうなずいたのを見て、なんとなく、気持ちは伝わったのだと思った。その点は、同じ女の子だからだろうか・・・。
同じ女の子、と思った途端、先程、自分が奏ちゃんの舌や指でイカされてしまったときのことを思い出してしまった。
「あ・・・えと・・・私が・・あの・・イッちゃったのも・・・」
顔が紅潮するのを感じる。とてもじゃないけど、今は奏ちゃんの顔を見れない。
「え・・・あ・・・私の方こそ・・・変なことして・・・ごめんなさい。」
奏ちゃんの言葉も尻すぼみになる。
いや・・・気持ちよかったんだけど・・・すごく。でも、恥ずかしい。
恥ずかしさにとてもじゃないけど、耐えられなかった。
「ご・・・ごめんなさい。今日は・・・私・・・帰るね」
なので、逃げるように、私はその場を離れた。