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彼女はボクに発情しない
第25章 波乱の奇想曲
☆☆☆
こんな感じで毎日がスリリングに過ぎていった。

響がいると、奏を守りにくくなる。奏がどこに行くにしても響がくっついてくるので、ボクはいつも以上に奏と距離を取る必要があった。めんどくさい。早く帰れよ!

一昨日と昨日は駅で待ち伏せをしていた。昨日は奏一人だけだったが、用心してかなり間を取っていて助かった。響に見つかれば、殺し合いになりかねない。

キョロキョロと周囲を見回し、奏に何かを尋ねている。奏は首を振っていた。
どうせ「陽太はいないんだろうな」とか聞いてるんだろう。あのシスコンのド変態が。

今日は駅にこそいなかったものの、最寄り駅からの道すがら、どこで待ち伏せしているか分からない。なので、いつもよりかなり間を開けて奏を追跡せざるを得なかった。

歩きながら、ここ数日のことを振り返る。家ではスマホのメッセージであっても響の目を気にして思うようにコミュニケーションが取れないので、学校でコソコソと情報交換をせざるを得ない。奏は奏で、同級生の目が気になるらしいので、話す時間を取るのも一苦労だ。

今日は昼休み、食事を終えた後、屋上で話をした。
そういや昔、よくここで奏を双眼鏡で追ってたな。発情した場合ダッシュで駆けつけて処理したことも何度かあった。一番見晴らしいいんだよね、ここが。

「家、大丈夫?」
まあ、ちょっと変だといっても兄である。なにかするとは思えないが、一応聞いてみた。
「うん、大丈夫。それよりも、陽太に酷いことしないように見張ってなきゃいけないし」
ボクのために積極的に見張ってくれているようだ。それはそれで嬉しい。
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