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彼女はボクに発情しない
第26章 狂おしき愛の追想曲
ところが、5分もしないうちに、刺股を持った教師に囲まれ、あっという間に取り押せられてしまった。
「グオー!!!離せ〜!!!」
獣のような叫びを上げていたと思うが、抵抗虚しく、そのまま僕は職員室に連行された。

すぐに奏が職員室に飛び込んできて、先生たちに「これはうちのお兄ちゃんなんです」「大丈夫です!人間です!」「お願いします!お父さんとお母さんを呼ぶから、もう少し待ってください!!!」などと言っているのが聞こえた。。

すぐに母、ついで父が来て、ふたりとも土下座せんばかりの勢いで先生たちに謝り倒した。その時は分からなかったが、あの時僕は通報され、逮捕されてても不思議じゃなかったらしい。中学生だったことと、かろうじて銃刀法に触れなかったことから『説諭』で済ませてくれた。もちろん、両親が平謝りしたことが最大の要因だったと思うが。

もちろん、家に帰って両親からしこたま怒られた。まあ、僕としては別に小学校の先生に説教されようと、警察官に『説諭』されようと、両親から怒鳴られようとも一向に構わなかった。もちろん、間違ったことをしたとはまったく思っていなかった。

しかし、両親が怒鳴り疲れてソファに座り込んだ所に、とことこと奏が来て、目にいっぱい涙をためて、「お兄ちゃん・・・もう迷惑かけないで」と言ってきたのは、頭上に核爆弾を落とされたほどの衝撃を受けた。

僕が・・・奏を泣かせてしまった・・・。
その日、初めて僕は『反省』という言葉を知った。奏が僕にそれを教えてくれたのだ。
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