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彼女はボクに発情しない
第26章 狂おしき愛の追想曲
☆☆☆
イギリス滞在はたしかに有意義だった。学問に関しては全く問題になるところはなく、大学の基礎課程は半年くらいでほぼ修了してしまった。エクストラで論文を執筆し王立アカデミーに提出したことにより、飛び級審査には大分有利に働いたらしい。

健康のために始めたテニスも、結構順調に上達し、国内大会で優勝したりもした。どうやら最後に倒した相手が世界ランクもそこそこあるプロだったようで、ウィンブルドンに出ないかと打診されたが、別に趣味だったので断った。そんなことしている暇ないだろう。

まあ、学問も順調で、健康にも気を使い、そこそこ有意義に過ごしていたが、何はともあれ、奏との接触がないのが苦しかった。

電話をしても、大抵の場合奏は留守だったり、病気だったりで話せなかった。休暇を利用して日本に帰る話をすると、ちょうど大規模な親戚の集まりがあったり、学校の文化祭にぶつかっていたり、奏がインフルエンザになっていたりと、なかなか機会を持つことができなかった。

仕方がないので、もとから撮りためていたり、両親から送ってもらった写真を最大限に引き伸ばし部屋に貼り付けたり、奏の写真から等身大フィギュアを特注で作って部屋に飾ったり、同じ写真を使って、抱きまくら、クッション、カレンダー、皿、Tシャツなどの奏グッズを作成して部屋に置くことでなんとか寂しさを紛らわせた。

まあ、もちろん僕も少しはモテる方なので、イギリスで彼女ができかけたことも一度や二度ではない。しかし、彼女らを部屋に招待すると、「Oh,Jeezus!!」などと言って、逃げるように去っていくのだから、不思議だ。

ちゃんと、奏グッズを君の分も用意してあったのに・・・。
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