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彼女はボクに発情しない
第29章 組曲:月下の夢 ”北極星”
ぐるぐると頭の中が混乱する。好きな子が自分のことを好きになると、その子は破滅する。好きな子に、好きだと言うと、その子を壊してしまう。
なんて、皮肉だ。
でも、悩んだのはホンの30秒ほどだった。
すぐに答えは出た。いや、すでに最初から答えは決まっている。
気づいちゃえば悩むまでもないことだ。
「もちろん、喜んで、嫌われるよ」
言うと、ニヤリと響は笑った。
「上等だ・・・。初めて意見が合ったな」
ボクにとって、いや、僕らにとって、奏の幸せこそが世界で一番大事なのだから。
なんて、皮肉だ。
でも、悩んだのはホンの30秒ほどだった。
すぐに答えは出た。いや、すでに最初から答えは決まっている。
気づいちゃえば悩むまでもないことだ。
「もちろん、喜んで、嫌われるよ」
言うと、ニヤリと響は笑った。
「上等だ・・・。初めて意見が合ったな」
ボクにとって、いや、僕らにとって、奏の幸せこそが世界で一番大事なのだから。