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彼女はボクに発情しない
第8章 北風と太陽による諧謔曲
もしかして、奏は怒ってるのか?
あまりにも出来が悪いから・・・。
『もう、ほんっと!陽太のバカにはほとほと呆れたわ!』
頭の中の奏が腕を組んでぷいとそっぽを向く。
『そもそも、勉強なんて、自分でやんなさいよね!いつまでも赤点ばっか取ってんじゃないわよ!』
言い残して、奏は明るい方に歩き出す。ボクは常闇に一人取り残され、ガックリ膝をついて、ひたすらに歩き去る奏に手を伸ばす。
ああ・・・奏、奏・・・そんな・・・ボクを見放さないでぇ・・・
「もう、陽!それアタシのはんぺんだよ!何枚食べるつもりよ!!」
風香に言われはたと気づく。
しまった、空想に夢中で風香の皿からはんぺんの挟み揚げを取ってしまっていた。
いかんいかん・・・現実から頭が遊離している。
だが、すぐに思考は奏のことに・・・。
もしかして・・・もしかして・・・奏に好きな人が?!
その人(とっさに思いついたのは、高身長、高学歴で、社長の御曹司、何故かハーフで金髪、碧眼で、英語ペラペラのイケメンだ)が、奏に愛の告白をし、それで、それで・・・
『あは♡もう、アタシ、ミッシェル(仮称)と結婚するから♪陽太に性処理してもらわなくても大丈夫よ♡さ、ミッシェル!私をイかせて!』
頭一つ分も奏より高身長のミッシェル(仮称)の首っ玉に抱きついて幸せそうな笑みを浮かべる・・・!!!!
「だ・・・ダメだー!!!!」
思わず、ギュッと手を握りしめる。
「あら〜、陽太ったら、それはわさびよ?そんなに入れて大丈夫〜?」
手に握りしめたわさびチューブから、ニュルリと大量のわさびが納豆に投入された。
「陽!うるさい」
ついでに妹に叱られた。
「すいません」
ああ・・・いかん、いかん・・・とりあえず食べなければ。
大量のわさびが投入された納豆を口に入れると、鼻の奥までツンと来て、泣けてきた。
あまりにも出来が悪いから・・・。
『もう、ほんっと!陽太のバカにはほとほと呆れたわ!』
頭の中の奏が腕を組んでぷいとそっぽを向く。
『そもそも、勉強なんて、自分でやんなさいよね!いつまでも赤点ばっか取ってんじゃないわよ!』
言い残して、奏は明るい方に歩き出す。ボクは常闇に一人取り残され、ガックリ膝をついて、ひたすらに歩き去る奏に手を伸ばす。
ああ・・・奏、奏・・・そんな・・・ボクを見放さないでぇ・・・
「もう、陽!それアタシのはんぺんだよ!何枚食べるつもりよ!!」
風香に言われはたと気づく。
しまった、空想に夢中で風香の皿からはんぺんの挟み揚げを取ってしまっていた。
いかんいかん・・・現実から頭が遊離している。
だが、すぐに思考は奏のことに・・・。
もしかして・・・もしかして・・・奏に好きな人が?!
その人(とっさに思いついたのは、高身長、高学歴で、社長の御曹司、何故かハーフで金髪、碧眼で、英語ペラペラのイケメンだ)が、奏に愛の告白をし、それで、それで・・・
『あは♡もう、アタシ、ミッシェル(仮称)と結婚するから♪陽太に性処理してもらわなくても大丈夫よ♡さ、ミッシェル!私をイかせて!』
頭一つ分も奏より高身長のミッシェル(仮称)の首っ玉に抱きついて幸せそうな笑みを浮かべる・・・!!!!
「だ・・・ダメだー!!!!」
思わず、ギュッと手を握りしめる。
「あら〜、陽太ったら、それはわさびよ?そんなに入れて大丈夫〜?」
手に握りしめたわさびチューブから、ニュルリと大量のわさびが納豆に投入された。
「陽!うるさい」
ついでに妹に叱られた。
「すいません」
ああ・・・いかん、いかん・・・とりあえず食べなければ。
大量のわさびが投入された納豆を口に入れると、鼻の奥までツンと来て、泣けてきた。