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人妻デッサン~絶頂に導かれた絵理奈
第11章 アトリエの罠
「絵理奈さん、お元気ですか?」

平日の昼前、絵理奈はいつものスーパーで買い物をしていた。

「原島さん・・・・・・・・」

携帯を握りしめながら、絵理奈は鼓動を瞬時に高めた。

「その後、どうですか、ご主人とは?」

「相変わらずです。何の変化もないというか、むしろ悪化してます」

絵理奈は自虐的に、原島にそう言った。

「それはいけませんね」

「もう・・・・・、私たち、無理かもしれません・・・・・・・・」

しばらくの沈黙。

「ねえ、原島さん」

「ええ」

「また・・・・・・、また、お邪魔してもいいですか?」

「絵理奈さん・・・・・・」

「私・・・・・・・、またお会いしたいんです・・・・・」

「・・・・・・・・」

「いけませんか?・・・・・・」

「実はね、私もそれをお願いしようかと思って電話したんです」

数か月間忘れていたときめきが、一気に蘇ってくるように絵理奈は感じた。

「絵理奈さん、本当にいいんですね?」

彼が何を意味しているのか、絵理奈にははっきりとわかった。

「はい・・・・・・・・」

「今度のレッスンはまた少し違う内容を考えています」

「えっ?」

「絵理奈さんのお顔を、そろそろ本気で描きたいと思ってるんです」

原島はその後、絵理奈にいくつかの指示を出した。

そして、絵理奈はそれを受け入れた。
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