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第6章 約束

「少し考えさせてくれる？」

夏生は即答できなかった。

「ねぇ夏生さんだめなの？」

尚も、彼が夏生に聴いた。

「隼人さんは今夜も一緒に寝たいの？」

「うん。ねぇ…だめ？」

まるで母親に幼い子供が何度もねだるように云われ夏生は断れず一緒に寝ることにした。

「本当、本当に一緒に寝てくれるの？」

「うん…。今夜も一緒に寝ようね？」

「うん。」

夏生とは違い彼の返事は早かった。

隼人とにとっては想わぬ幸運が舞い込んで来たようなものだった。。夕べと同じことが出来るとる想い、ほくそ笑んだ。

食事中も良く喋り笑った。

「隼人さんって、こんなに喋る人だったんだね？」

「夏生さんだって、こんなに喋る人だったなんて僕、知らなかったよ…。」

「そう…。」

「うん。」

「じゃあ似た者同士って、ことね？」

「そうだね…。僕達は似た者同士なんだよ！」

雰囲気は良かった。

それは結婚し想い描いてた食卓の雰囲気だったことが夏生を喜ばせた。

「これっ！凄く美味しい！」

「本当？」

「うん。」

彼が笑顔を振りまき夏生を喜ばせた。

食事が済むと隼人がお風呂に向かい、お風呂から上がった彼が台所で洗い物をしてた夏生に声を掛けた。

その後、夏生もお風呂に入りリビングルームの前に来るとテレビの音が聴こえドアを押し開け中に入った。

夏生が部屋に入ると座ってた彼がソファーから立ち上がった。