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第9章 小さな脅迫

「えっ？メグとまたMISTに行くですって？」（何なのその要求？メグは何を企んでいるの？）

「そうです。今週の金曜日にメグと一緒にまたMISTに行ってくれるだけでいいんです」

もっと酷い要求をしてくると思っていた美穂は拍子抜けした。しかし、再びMISTに行くことに不安を覚える美穂だった。

「そ、そんなことの為にわざわざこんな大掛かりなことをしたの？もう、ふざけないでよね…MISTに行ったら本当に画像は消してくれるのね？」

「はい。ウソはつきませんよ。メグと一緒に行ってくれたら、画像はちゃんと消しますから。じゃあ、今週の金曜日に。いいですか？」

小さく頷く美穂。不安と期待が交差する。昨晩、バスルームとベッドの上での妄想。再び女王ユリカと会うことになるのである。

「わ、分かったわ…」（またMISTに…ユリカ女王様に会えるのね…バカ！何、考えてるのよ。画像を消してもらうことが目的なんだから。変なこと考えちゃダメよ。でも、金曜日か…）

「ウフフ…楽しい週末になりそうですね、先輩」