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背徳は蜜の味
第9章 人妻その九 ~映画館で痴漢されて~
久仁子の脱力感を感じとった隣の席の男は
大胆にもショーツの中に手を差し込んできた。
久仁子が今、もっとも触って欲しいところ、つまりはクリトリスの膨らみをいとも簡単に指先に見つけられてしまい、
包皮を捲りあげてグリグリと弄ってきた。
オナニー三昧だった学生時代を体が思いだし、
当時と同じように気持ちいい感触に身を委ねていた。
いつしか久仁子の体は、
隣の席にもたれかかるようになっていて、
久仁子の体が近づいたことで彼は両手を駆使できるようになってしまった。
気づいたら彼の手がカットソーの裾から忍び込み、直接ブラのカップの上から胸を揉んできた。
「もっと…揉んで…」
痴漢されているというのに、
もっと体を弄って欲しいとおねだりして
久仁子は上体を反らして胸を張った。
ブラジャーをずり挙げて直接おっぱいを揉んでくれという意思表示だった。
男の指がカップの下に潜り込んで
いよいよ乳房が露出されるというその時、
映画はすでにエンドを向かえており
エンドロールが終わりかけていた。
超大作ではないので
映画スタッフも人数が少ないせいか
エンドロールさえあっという間に終わって、
館内に明かりが灯った。
「あっ!」
ヤバイと思ったのか
素早く久仁子の体から離れて
顔を見られたくないとばかりにパンフレットで顔を隠してスタスタと席を離れて退場口に向かう。
「まって!!」
久仁子は身だしなみを整えて後を追おうとしたが
残念なことに見失ってしまった。
しかし、彼の特徴、着ていた服装だけは、しっかりと記憶した。