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背徳は蜜の味
第11章 人妻その十一 ~温泉で犯されて~
旅行当日…
大きなトランクを転がす秀子と違い、
夫は小さなボストンバッグ一つという軽装だった。
「君はまるで海外旅行にでも行く感じだな」
「だって、着替えは必要でしょ?」
あなたは着替えないつもりなの?と非難すると
「ちゃんと下着の着替えだけはこの中に入っているさ」と自慢げにボストンバッグをポンポンと叩いた。
「下着だけ?アウターとかは?」
「必要ないだろ?旅で出会う人なんて一期一会だぜ?誰も『あ、昨日と同じ服装ですね』なんて気にもとめないさ」
それはそうだろうけど…
不潔だと思わないのかしら?
スタイリストの仕事をしているくせに無頓着なんだから!
秀子の服装は頭の先からつま先まで
何から何まで黄色一色だった。
黄色が彼女にとってのラッキーカラーなので
誰に見せることもない下着まで黄色でコーディネートした。
温泉地には思った以上に長旅になった。
なにせ、人里離れた秘湯を選んだので
交通のアクセスが不便で駅の待機時間が想像以上でした。
「よりによって、なんでこんな山奥を選んだんだい?箱根ぐらいで良かったんじゃないか?」
「温泉がね、すごくいいんですって
お肌もピチピチになるそうよ」
今夜、艶々の肌で抱かれるのを想像して
年甲斐もなく秀子は股間を熱くしていた。
「ようこそお越しくださいました」
旅館に着くと女将が三つ指をついて丁寧に挨拶をしてくれた。
「二晩お世話になります」
「ええ、心をこめてお世話させていただきます
ただ…」
ただ?
「今夜は大学生のサークルの方々がお泊まりなので少々うるさいかもしれませんが…」
うふふ、大丈夫よ、なんたって私たちは部屋にこもってセックス三昧を決め込んでいるんですもの
言葉にこそ出さなかったが、
秀子の表情は艶かしく微笑んでいた。