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背徳は蜜の味
第12章 人妻その十二 ~男子生徒と禁断の関係~
「ダメよ…先生は結婚しているのよ。
こんな人妻の私を好きって言われるとは思わなかった。
しかも、あなたは生徒なのよ…
霧崎くん、さっきのことはなかったことにしましょう」
「どうしてですか?俺のこと嫌いですか?
いきなりキスしたのは謝ります。
でも本気で先生が好きなんです」
彼が助手席から身を乗り出して身体を寄せてきた。
彼を拒もうと両手を突き出してはみたが、
勢いのついた彼の体は、華奢な香織の腕では防ぎきれず、再び顔を寄せられて唇が重なった。
「んん!!」
今度はただ重なっただけでなく、
きつく香織の唇に吸いついてきた。
ルージュが取れてしまいそうなほど、しっかりと吸いつき、唇全体を舐め回してきた。
「いゃぁぁん…」
わずかに香織が唇を開いた瞬間に、
彼の舌が口の中へ侵入してくる。
香織の舌に彼の舌が絡んでくる。
口内で動く彼の舌と香織の舌がぶつかり合い、
押し返そうとする香織の舌を、
うまく交わして彼の舌は責めてくる。
彼の口内から流れ込んでくる口臭は、未成年のものではなく、もはや立派な男しての甘美な臭いがした。
「はぁはぁ…あなた、舌の使い方うまいのね…
先生、びっくりしたわ」
「舌だけじゃありません。
僕もう立派な大人だよ。他にもいろいろ知っているんだから」
彼の手が伸びてきて、ブラウスの上から乳房を持ち上げるように触ってくる。
咜りつけないといけないと思っているのに体が動かない。
スレンダーだけど大きい乳房の香織の胸が、
彼の手の中に納まっていく。
「いつも授業中ずっと気になっていたんだ…」
いつしか彼の手はブラウスのボタンを外し、
ブラジャーの中に差し込まれる。
柔らかい乳房を指が押し付けてきて、乳首の辺りに中指の先を当てていく。
「あっ!」
香織は頬を真っ赤にして目を逸らした。
中指を押し付けた時に出た声は、明らかに今まで授業中に漏らしたこともない艶やかな女の声だった。
胸を触られても拒むことが出来なくて、
このまま彼に体を預けてしまいそうになっていた。
香織は、まるで初心(うぶ)な少女のように唇を震わせながら囁やく。
「いい?誰にも言わないでね」
もはや香織の表情は、教師という殻を脱ぎ捨てて一人の女となっていた。