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背徳は蜜の味
第13章 人妻その十三 ~掃除婦が体を掃除されて~
高島さんのぐうたら息子のハイツに出掛ける用意が整ったところで、スマホに着信があった。
「はい、島田です」
- あ、明美さん?
ごめんなさいね、こんな朝早くから… -
電話の相手はハウスキーパーでパートナーを組む前川清子さんからでした。
「どうなさったの?」
深夜と早朝の電話は、あまり好ましい用件ではないことを明美は知っていた。
- うちのガキんちょが熱をだしちゃってさぁ…
会社に代役をお願いしたんだけど、シフト上、それが難しいらしいのよ…
そこで…悪いんだけどさぁ…明美さん、今日は一人でなんとか頑張っていただけません? -
ほぉら、やっぱり好ましい内容の電話じゃなかったわ…
一人でお掃除を出来なくもないけど、
仕事をしながらおしゃべりをするパートナーがいないということだけが憂鬱だった。
「そういう理由なら仕方ないわよね…
わかったわ…高島さんのお宅には私一人でなんとかやってみます」
- 本当?助かるわぁ!
このお礼は必ずするから何とか乗りきってね -
やれやれと思いながら通話を終えた。
でも、ゴミ屋敷の清掃をすることに比べたら
ぐうたら息子の部屋を掃除するなんて
長年主婦業をこなしてきた明美にとっては朝飯前のようなものだった。
「おはようございます
山科ハウスキープの島田です」
インターホンを鳴らして応答を待つと
『ごめん!ちょっとだけ待ってて!!』と
切羽詰まったぐうたら息子の声がして、
今日は一人だけの作業で、それでなくても早く取りかかりたいのにとイライラさせられた。