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背徳は蜜の味
第14章 人妻その十四 ~保育園の保父さんと~
「いいんですか?カラオケに行かなくて?」
「いいんですよ、保父は僕だけなので、どうせ保母さんたちのおもちゃにされるだけなんですから」
「おもちゃ?」
「保育士って、けっこうストレスの掛かる仕事なんです。だから、酔った時はよってたかって僕をいたぶるんですよ。
チ○コ見せろとか、触らせろとか、挙げ句の果てには乳を揉め~っなんて逆セクハラされるんですから」
「まあ!信じられないわ!」
日頃は穏やかで子供たちに好かれる保育士さんたちが、卑猥な言動をする姿を想像できなくて、琴江は目を白黒させた。
「それよりも新山先生、少しだけどこかで休まれます?少しだけ酔いが回っているみたいですし」
「すいませんねえ、かっこよくあなたのボディーガードを引き受けようと急いで追いかけて来たんですけど、これじゃどちらがボディーガードかわからないですね」
えっと…近くに喫茶店でも…
琴江は回りを見渡したけれど、
まるでそこに連れ込むのが狙いだったみたいに
この辺りはラブホテル街で喫茶店などどこにもない。
「やば!目が回ってきたみたい」
新山は気分も悪くなってきたのか
立っているのもつらそうに琴江に体を預けてきた。
「と、とりあえず、ここで休みましょう」
この際、ラブホテルであろうとなかろうと関係なかった。
まずは彼を寝させてあげるのが先決だと
琴江は新山に肩を貸してあげて「ほら、もう少しだけちゃんと歩いてくださいね」とラブホテルのゲートをくぐった。