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背徳は蜜の味
第2章 人妻その二 ~電車で痴漢されて~
都心から離れているとはいえ、
交通網だけはしっかりしている地域なので
気を取り直して電車で外出することにした。
空港と都心を結ぶ沿線なので
たまに電車に乗るとインバウンドで来日してくる渡航者で電車内はラッシュアワーのごとく満員状態だった。
『どこかへ出掛けようなんて考えは間違いだったわ…
これなら部屋でネット配信の動画でも見ておけば良かったわ…』
後悔したところで電車に乗り込んでしまってからでは後の祭りだった。
電車内はハングル語や中国語が入り乱れて
ちょっとした異国に来たような感じでした。
小柄で細身の美緒は人の波になすすべくもなく、
手すりもつり革に届かないポジションに追いやられてしまった。
こうなると電車の揺れに身を任せて周りの乗客に体を預けるしか仕方なかった。
そんな時だった!
なにやらお尻辺りがモゾモゾと蠢く気配を感じた!
辺りを確認しましたが特に異変はなく、
渡航者のトランクやら大きなカバンが当たったのかしら?と思い、あまり気にしませんでしたが、
再び電車の揺れに合わせて、またお尻がモゾモゾした。
今度こそ、それが手だと認識できた。
そこでやっと痴漢だと判りました。
おしゃれをして電車に飛び乗ったものの
派手なメイクなどしたことがなかったので
どうしても地味になってしまうのだけれど、
こんな自分でも痴漢されるんだと驚いた。
女と思われた事に嬉しくもあり恐怖も感じたのも事実です。