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背徳は蜜の味
第16章 人妻その十六 ~内緒のソープ仕事~
夫にはキャバレー勤めと嘘をついていた。
手っ取り早く稼ぐにはソープが一番だったので
内緒でソープで働くことにした。
夫は知らないけれど、
穂波は大学に在学中も生活費を稼ぐために半年ほどソープで働いていたから、そんな仕事でも少しも抵抗はなかった。
自分の部屋を与えられて、
ひたすらに指名がかかるのを辛抱強く待ち続けた。
穂波がソープで働いているのを知らずに
マンションのお隣の部屋の奈良橋誠が、その店にやって来た。
妻子持ちの奈良橋であったが、
根っからの風俗好きで
競馬に勝って、少しまとまった小遣いが出来ると、
妻には残業だと偽ってソープ通いを続けている。
当然の事ながら、何度も通っているうちに店のマネージャーとも顔見知りになる。
「あ、奈良橋さん、お久しぶりです
今夜はいい情報があるんですよ!」
奈良橋の顔を見掛けて、マネージャーの男はいやらしく笑いながらファイルを開いた。
「新顔が働き始めたんです
人妻らしいんですが、これがまたいい女でしてね
ぜひ、奈良橋さんに一番客として贔屓にしていただこうと思いましてね」
「ふぅ~ん…人妻ねえ…
で、歳はいくつ?」
年齢を訊ねると、途端にマネージャーの口が重くなる。
「38なんだそうですけど…
あ、見た目は若いから…多分、20代で通せるとおもうんですけどね」
そう言うことかと奈良橋は理解した。
常連の自分に品定めさせようって魂胆だなと、年増はパスだよと拒否しようとしてファイルを見て驚いた。
『これ…もしかして、お隣の奥さんじゃないか!!』
人づてに家計が苦しいとは聞いていたが、
まさか彼女がソープで働き始めたとは…
なんだか、お隣の奥さんを寝取るような気分で
「じゃあ、彼女にしようかな」と指名した。