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背徳は蜜の味
第17章 人妻その十七 ~二刀流の男に愛される~
「あなた、お帰りなさい」
甲斐甲斐しく涼子は良妻を装って
夫の一義を玄関まで迎えに行く。
「さあさ、遠慮せずに入ってくれよ」
夫の一義は凉子の存在など無視して
背後の男性に部屋に上がってくれと催促する。
「本当にお邪魔ではないんですか?」
まがいなりにも妻と呼ばれる女がいる家庭に足を踏み入れることに一義の背後に立っているであろう男は二の足を踏んだ。
『あら?律儀な人だわ…』
涼子は夫の背後の男に感心した。
いつも夫が連れて帰ってくる男は
夫に早く抱かれたいと興奮状態で凉子の存在など眼中にない連中ばかりだった。
『案外と今回は真面目な男性を連れてきたかもしれない…』
「さあ、君、そんなつまらない女の事は放っておいてひと風呂浴びて汗を流そうじゃないか」
そして夫は涼子を睨み付けて
「着替えなど無用だからな、汗を流した後はお互いに全裸でベッドインするんだから」と
連れてきた男の手を取って、恋人繋ぎで二人は浴室に消えた。
涼子は一人寂しくソファに横になった。
寝室には涼子用と夫用のシングルベッドが二つ並んでいるが、
男同士の戯れなど見たくもないので、
夫が男を連れて帰ってきた夜は、涼子がソファで眠るというのが常であった。
やがてバスルームからシャワーが流れる音がし始める。
それと共に男二人の艶かしい声が漏れ始める。
『不潔だわ…』
いつもの事ながら、涼子は男二人の戯れを想像してしまう。
やはり挿入すべき穴はお尻なんだろう…
凸と凸のセックスのどこがいいというのだろう。
丸みのないガッシリとした尻を見下ろしながらアナルに入れて萎えないのだろうか?
レズビアンの絡みあいならば美しくて絵になるけれど、毛脛と毛脛の足が絡み合っても不潔なイメージしかわいてこなかった。