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背徳は蜜の味
第2章 人妻その二 ~電車で痴漢されて~

今度こそは抵抗しなきゃと思ったけれど、
思った以上に圧迫されて、ぐいぐいと体を寄せてくる男に身を動かす事ができなかった。

じわりじわりとあの時と同じように
その人は責めてきた。

美緒は、胸の中で強くなる鼓動に戸惑い始めた。

駅に着く度に一人二人と乗客が降りてしまい、
気づけば、その車両には美緒と痴漢の二人だけとなっていた。

「ねえ、知ってる?この電車、後は終点までノンストップなんだよ。
つまり、もう誰も乗ってこないから、この車両は僕と君の二人だけなんだよ」

これも何かの縁だからさ、せめて名前を教えてよ。

ずいぶんと図々しい痴漢だわと
癪に触ったけれど、なぜか美緒は「美緒と申します」とバカ正直に名乗ってしまった。

「ミオさんか…うん、いい名前だ」

痴漢は馴れ馴れしく名前で呼んできた。

名前を呼ばれると、不思議と一気に親しみがわいてくる。
美緒は恥ずかしくて、さらにうつむいてしまった。

それを尻目に痴漢の責めは、大胆にもスカートをめくりあげてショーツに手を伸ばしてきた。

ショーツ越しに指遊びをされて拒むどころか、もっと触ってほしい感覚に襲われた。

指先に濡れているのが判ったかのように
男は美緒の割れ目を擦りあげてくる。

感じてしまった美緒は「ひあっ!」と声を出してしまい、急いで口に手を当てて声を殺しました。

美緒の恥ずかしい声を聞いた痴漢は耳元で、

「電車の中で感じてるのか?いやらしい女だね」と
とてもいやらしく囁いてきた。

囁かれるとさらに美緒の体は熱くなっていき、
ショーツの湿りは増してゆく。
すると湿り始めた所を重点的に、
円を描くように擦りあげて来るではありませんか。

もう、これ以上はダメ…

おもわず抵抗するため痴漢の男の手首を握りしめたが、自分が思うような力が入らなかった。
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