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背徳は蜜の味
第22章 人妻その二十二 ~知人の息子と肉体関係~
翌日から相川さんちの一人息子である純一くんを向かえて三人暮らしの生活が始まろうとしていた。
そんな初日早々に、夫から「実は今日から出張なんだ」と唐突に言い渡された。
「何よそれ!そんなの聞いていなかったわよ」
「昨日、突然決まったんだよ
で、昨晩ああいう事があったろ?だから話しそびれてしまって…」
「もう!信じらんない!!」
朝食もそこそこに雅美はトランクを引っ張り出して夫の着替えなどの準備をする。
「何泊するの?」
「三泊四日…」
じゃあ、ワイシャツは三枚でいいかしら…
あと下着も…
とにかく時間がないので手当たり次第にトランクに詰め込んだ。
「もし、足りないものがあったら現地で調達してよね」
「悪い、助かったよ」
ゴロゴロとトランクを転がして戦地のような慌ただしさが嘘のように静寂が訪れた。
さて、夕方には部活を終えた純一くんを迎えにいかないと行けない。
彼も数ヵ月は電車通学してもらわないといけないから大変だろうけど、少しでも快適に暮らしてもらおうと、客間を彼専用に片付けておいた。
車で学校に向かうと、彼はおとなしく校門で待っていた。
「遅くなってごめんね…
家の戸締まりとか大丈夫?」
「はい…」
「学校でいる教科書とか全て持ってきた?」
「はい…」
そう言って純一はパンパンに膨れ上がった鞄を雅美に見せつけた。
「うちの人、今日から出張でいないから
しばらくは私と二人だけの生活だけどよろしくね」
親しみを込めてハグすると、
彼もまた雅美の腰に手を回して抱きついてきた。
それが、何と言うか、やけに大人びた仕草で雅美は年甲斐もなくドキドキしてしまったのだった。