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背徳は蜜の味
第30章 人妻その三十 ~生徒の保護者と結ばれて~
仕方なく放課後に美杉礼子は伍代家を訪問した。
サラリーマンではないと想像して自営業だと思っていたが、その想像をはるかに越えて、資産家なのか彼の自宅は豪邸であった。
「あの…雅彦くんは?」
「まだ学校から帰っていないようですな」
「そんな…彼は私よりも先に下校したんですよ」
「まあ、本人がいなくてもかまわんでしょ」
そう言われて完全に雅彦くんのお父さんのペースにはめられた。
「こうして先生が訪問してくれるってことは
雅彦を交えて三人で生活指導か何かでしょう?
息子がグレ始めたのは私が家内と離婚したのがきっかけです。
もしかしたらあの子は母親についていきたかったんでしょうが…家内の不倫相手がそれを望まなかったのでね」
「中学生ですものね、まだまだ母親に甘えたかったんでしょうか…」
「息子の事については父親の私も手を焼いているんです…本当にどうしたものか…」
さて、どうぞコーヒーでも飲んでください
そのうちあの子も帰ってくるでしょう
父親に勧められて礼子はコーヒーカップを手にした。
「息子を溺愛してくれる女と私が再婚でもすれば、あいつも少しは真面目になってくれるかもですな…
先生どうですか?私の妻になっていただけませんか?」
重苦しくなった場の空気を和ませるためのジョークだったとは思うが、突拍子もない発言にビックリして礼子はコーヒーをブッっと吹き出してしまった。
「熱っ!!」
同時にコーヒーを持つ手も揺れて熱いコーヒーを胸元にこぼしてしまう。
「大丈夫ですか?」
咄嗟に雅彦の父親はおしぼりで礼子の胸を拭いた。
「だ、大丈夫ですから…」
おしぼりを彼の手から奪って自分で拭こうとしたが、彼はそれをさせてくれない。
大丈夫だと言うのに執拗に胸から手を離してくれない。
「どうですか?真剣に私の後妻になることを考えてくれませんか?」
礼子の柔らかい胸の膨らみに手を触れて
雅彦の父親は礼子が息子の担任の教師というのを忘れて男として礼子を自分のモノにしたいという欲望にスイッチが入った。