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背徳は蜜の味
第36章 人妻その三十六 ~義弟に抱かれて~

事の発端は一週間前にさかのぼる。

義弟の健二くんが東京の大学に合格したので、
しばらくはそちらで面倒を見てやってくれないかと義母から連絡があった。

「というわけで、健二をしばらくはウチで預かることにしたから」

相談もなく、事後報告だったことに和海は異議を申し立てた。

「あなた!犬をしばらく預かるのと勝手が違うのよ
年頃の男の子だから食費だってバカにならないし…
それに…夫婦生活も我慢しなきゃいけないじゃない!」

夫のサラリーからして、男が一人増えようが生活費の負担なんてなんともなかったけれど、今まで二人だけの生活で気兼ねなくアノ時に声をあげることが出来たのが我慢しなければいけないのが何よりも苦痛だった。

「まあ、そう言うなよ、ほんの数週間だろうからさ、
それまでレスになってもいいじゃないか、
あいつの下宿先が決まって部屋を出ていったら、借りはちゃんと返してあげるからさ」

「ほんとね?一晩に一発ぐらいじゃ許してあげないからね
私を失神するほど逝かせてよね」

そういって和海は渋々に義弟を居候させることを許した。

和海が渋ったのも健二が夫の健一とウリ二つだったせいもある。
5歳も歳が離れているのに、結婚を許してもらうときに夫の実家に挨拶に行った時は、どちらが健一なのか見分けがつかないほどだった。

思えば健二と顔を合わせるのは、その時と結婚式以来だったから、
どうにも彼と打ち解ける事が出来ずに、戸惑っていると言うのが和海の本心だった。

それから三日間は何事もなく過ぎ去った。
いや、日常はと言うべきか…
さすがにセックスが好きな和海には三日間というレス生活はムラムラが限界に来ていた。
今夜はバコバコと腰を振らなくてもいいから、スローセックスでペニスの挿入だけでも楽しみたかった。

なのに、よりにもよって、夫は明日から四日間の出張が決まったと言うことで、明日の早朝の出発に備えて早めに寝たいと言い出した。

「ねえ…少しでいいから抱いてよ」

「無理をいうなよ、寝坊して予約してある新幹線に乗り遅れるなんて洒落になんないぞ。お前だって分別のつく大人なんだからそれぐらいはわかってくれるだろ?」

夫に添い寝して股間をまさぐる和海の手を邪険に振り払って、
夫はマジで就寝することに決めたようだ。

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