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背徳は蜜の味
第1章 人妻その一 ~インテリアの営業マンとエッチ~
「あなたごめんなさい…」
何とか機嫌を直してもらいたかった。
セックスレスに突入するのは、ほんの些細な意志疎通の行き違いからというのを何かの本で読んだ記憶がある。
結婚してまだ4年…
こんな些細な夫婦喧嘩でセックスレスになんてならないとは思うけれども、夫が人一倍天の邪鬼だということも真奈はしっている。
夫の背中にスッと手を添えてみたが
邪険にその手を振り払われた。
少し時間を置いてちゃんと謝ろう…
今は拗ねるだけ拗ねさせておいた方がいいのかもしれない。
真奈は結婚してから初めて夫に背を向けて眠りについた。
翌朝、いつものように目覚めたけれど、
夫は起きてこようともしない。
仕方なく体を揺り動かして「あなた、朝よ。起きないと」と催促すると「わかってるってば!」と
昨夜の事を引きずっているのか、またまた不貞腐れた返事が返ってきた。
その朝は結婚してから初めて会話のない朝食タイムとなった。
身支度を整えると「行ってきます」とも言わずに
まるで反抗期の高校生のような態度で夫は出勤していった。
『困った人だわ…』
今夜はセクシーな下着を身につけて
夫を誘ってみよう…
本来はスケベな性格ですもの、
妻から誘われればイヤとは言わないはずだわ
そうと決まれば、それなりの下着を買いにいかなくては…
メイクをしておしゃれをすると外出する準備を整えた。
そして、いざ、外出しようとするとインターホンのチャイムが鳴った。