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背徳は蜜の味
第6章 人妻その六 ~配管業者にレイプされて~

「待っていてくださいね
今すぐ処置してあげますから」

こんな男で大丈夫かという顔ですね
ご安心ください、こういう細かい作業はがさつな男よりも自分みたいな指先が器用なほど処理が上手いんですよ

心配げに乃梨子が見つめるものだから
男は先手を打ってそのように話してくれた。

「私、こういうものです」

男はそう言って作業着の胸ポケットから名刺入れを取り出すと、一枚抜き取って乃梨子に手渡した。

- 江森秋良 -

「えもりあきらと読みます。あきよしではなくあきらですのでヨロシク」

年齢的にキラキラネームが流行りだした頃ね
ご両親はきっと頭を捻って考え出したのね

業者の江森は自分の体重以上に重そうなバッグを床に置いて中からいろんな工具を取り出した。

排水口を開くと、今まで以上の強烈な臭いがした。

「うぷっ…」

その強烈な臭いに思わず吐き気を催す。

「慣れていないとつらいですからね
いいですよ、この場を離れて避難してください。
立ち会っていただかなくても手は抜きませんから」

「お時間がかかるのなら
その間にお洗濯ものを取り込んできますわ」

乃梨子はベランダに出て新鮮な空気を深呼吸で肺の中に取り込んだ。
落ち着いたところで洗濯物を取り込み始める。

そんな乃梨子を江森秋良は作業の手を止めてじっと見つめられているのに気づかなかった。

ベランダを開け放したことで
室内のイヤな臭いもかなり薄まった気がする。



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