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背徳は蜜の味
第1章 人妻その一 ~インテリアの営業マンとエッチ~

まあ!汗かきなのね。

普段の真奈であればそのように感じ、
彼がどれほど汗にまみれていても不快に思いこそすれ、それ以上の感情は涌いてこない筈だった。

なのに、この土地柄と言うのでしょうか、
なんどか無性に男の肌に触れたくなってしまう。

「ね、こんなに汗をかいていちゃ私が気になって仕方ないわ。どうかしらシャワーを浴びなさいよ」

「えっ?!」

「そうよ、それがいいわ。
さっぱりした方がお仕事もやりやすいでしょうし」

「いえ、いくらなんでもそこまでしていただくわけには…」

「汗臭いと不快だと申し上げているのよ
私としてはお宅にカーテンの全てをお任せしようと思っているんですけど、汗をかいたままお話をされようというのなら申し訳ございませんが他社にお願いすることになるかしら」

「いえ!それだけはどうぞご勘弁ください!
どうかわが社に仕事をさせてください!
シャワーでもなんでも浴びますので!」

『まあ…案外と素直でいい子じゃない』

真奈はすっかり彼が気に入った。

「さあ、バスルームはこちらよ」

案内するためにさりげなく彼の手を握った。
たちまち、ズキュンと下腹部になんともいえない心地好い衝撃波を感じた。

「あ、いや、ご案内いただければ一人で行けますので」

しっかりと繋がれた手を、なんとか振りほどこうとするけれど、そうされると余計に強く彼の手を握りしめてしまう。


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