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背徳は蜜の味
第8章 人妻その八 ~夫の部下に寝取られて~
「気持ちよかったよ」
ペニスを拭きながら夫は奈緒美に、おざなりの言葉をかけてくれる。
「そう?それはよかったわ」
おま○こをティッシュで拭き終わると
奈緒美はそそくさと下着を履いた。
「なんかさあ、お前が可哀想でさ…」
「なに?私、そんな薄幸な女に見えるわけ?」
「いや、俺はさあ、適度に外で遊んでくるからいいとして、最近、お前はエクスタシーを感じてないんだろ?」
「もうそんな歳じゃないわよ」
そう言う奈緒美の横顔はいつになく寂しそうだった。
それから一週間後…
夫の竜馬が会社の部下と家で飲むからと夕刻に電話してきた。
『まったく自分勝手なんだから!』
飲むと言ったって
ただ、お酒だけを飲んですむわけないじゃないと
あわてて奈緒美はスーパーに走って酒の肴になりそうな食材を買い集めた。
夫に言わせれば缶詰やスルメのような乾きものだけでいいんだと言うだろうけど、独身男の部屋に連れてくる訳じゃないんだから、妻としてそれなりの手料理を召し上がっていただかないと、後々
「あの人の奥さんは気が利かない」と陰口を叩かれるのも癪だった。
数品のつまみになる料理をこしらえた時に
タイミングよく夫が部下を連れて帰ってきた。
『あら、初顔さんだわ』
新人さんだろうか?
夫の部下の顔は奈緒美的にある程度は把握していたけれど、今夜の男性は見覚えがなかった。
それもそのはずで
話を聞けば、この春に入社したばかりのニューフェースと言うことだぅた。
奈緒美の知っている古顔の図々しい部下の方たちとは違って、まだ学生のような初々しい笑顔に奈緒美は彼に好感を持った。